BytesIO(およびStringIO、cStringIO)の使い方【初心者向け】
初心者向けにBytesIO(およびStringIO、cStringIO)の使い方について解説しています。BytesIOを使うことによってメモリ上でバイナリデータを扱うことができます。画像の取得と保存の使用例をサンプルコードで確認しましょう。
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BytesIO(およびStringIO、cStringIO)の使い方について解説します。
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
BytesIO(およびStringIO、cStringIO)の使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
BytesIOとは
BytesIOとは、メモリ上でバイナリデータを扱うための機能です。Python の標準ライブラリ io に含まれています。バイナリデータとは主に画像や音声などのデータのことです。コンピューターで扱うデータは全てバイナリデータなのですが、テキストデータと対比して用いられます。
同様な機能として StringIO 、 cStringIO があります。こちらはメモリ上でテキストデータを扱うための機能です。詳しくは公式サイトを参照してください。
https://docs.python.jp/3/library/io.html
BytesIOの使い方
BytesIO は、よく画像処理ライブラリ PIL(Pillow) と組み合わせて用いられます。 Pillow は Python で代表的な画像処理ライブラリで、画像のリサイズや描画を容易に行なえます。
今回のサンプルプログラムでも Pillow を使いますので、 Pillowをインストールしておきましょう。パソコンが Macならターミナル、Windowsならコマンドプロンプトから以下のコマンドでインストールします。なお、事前に Python のインストールが必要です。
pip install Pillow
BytesIO は Python の標準ライブラリに含まれているため、インストールは不要です。
実際に書いてみよう
今回のサンプルプログラムは、 インターネット上の画像を取得し、 BytesIO を経由して Pillow でファイルに保存します。プログラムは以下となります。test.py というファイル名で保存してください。
# 必要なライブラリの読み込み import io import urllib.request from PIL import Image # 画像のURL 今回はPythonのロゴを使用 url = "https://www.python.org/static/img/python-logo@2x.png" # 画像データを取得する img_in = urllib.request.urlopen(url).read() img_bin = io.BytesIO(img_in) # Pillowで開き、画像を保存する img = Image.open(img_bin) img.save("logo.png","PNG") # 以下のコメントを外すとバイナリデータそのものを確認できる # print(img_bin.getvalue())
プログラムが出来たら実行してみましょう。
python test.py
実行すると、 Python のロゴが logo.png ファイルに保存されます。
また、プログラムの最後の行のコメントを外すと、バイナリデータそのものを確認できます。
print(img_bin.getvalue())
実行結果は以下のようになります(一部抜粋)
この記事を監修してくれた方
太田和樹(おおたかずき) 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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