Rubyのオーバーライドについて現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyのオーバーライドについて解説します。

 
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

オーバーライドとは

クラスの継承があるとき親クラス(スーパークラス)で定義されたメソッドを、子クラス(サブクラス)で同じ名前で定義することがあります。

この場合、子クラス(サブクラス)でのインスタンスに対してのメソッドは同じ名前であっても子クラス(サブクラス)で定義されたメソッドが実行されます。このことをオーバーライドと言います。

 

スーパークラスのメソッドをオーバーライドする方法

class C

  def y
    # ...

  end

end

class A < C

  def y
    # ...

  end

end

 

例えば、上記のようにスーパークラスCを継承したクラスAがあります。クラスAにはスーパークラスCと同じ名前のメソッドyがあります。

この場合、クラスAのインスタンスに対してyメソッドを実行すると、クラスAのyメソッドが実行されます。スーパークラスCのyメソッドは実行されません。

スーパークラスCのyメソッドを実行したいのであればスーパークラスCのインスタンスに対してyメソッドを実行しなければならないのです。

クラスAのyメソッドはオーバーライドしていることとなります。

 

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実際に書いてみよう（サンプルコードなど）

それでは実際に書いてみましょう。

 

class Train
  def call
    puts "電車だ!!"
  end
end

class Express < Train
  def call
    puts "急行列車だ!!"
  end
end

express = Express.new
express.call
train = Train.new
train.call

#=>

急行列車だ!!

電車だ!!

 

expressはExpressクラスのインスタンスですからcallメソッドはExpressクラスのメソッドが実行されますので、”急行列車だ!!”と表示されます。

従って、Trainクラスのcallメソッドはオーバーライドされたこととなります。

trainはTrainクラスのインスタンスですから、そのままTrainクラスのcallメソッドが実行されますので、オーバーライドはされていません。”電車だ!!”と表示されます。

 

筆者プロフィール

町田　耕 学生時代は会計学専攻。塾講師勤務を経て、企業のCFOとして会社経営に携わる。 会社経営から一線を退いた後、インフラエンジニアの妻の勧めでプログラミングを独学で始め、プログラミングセミナーなど転々としながら、開発案件に携わるようになる。 現在、フリーランスとして活動しながらテックアカデミーのメンターも勤めている。

 

 

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