JavaScriptのクラスで継承を使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptのクラスで継承を使う方法について解説しています。サンプルではVechicle(車両)という大枠のクラスを作成して、自動車とバイクというクラスを作成しています。共通する部分があれば継承元を活用したほうが見通しも良くなります。
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JavaScriptのクラスで継承を使う方法について解説します。実際のコードをもとに解説していきますので、理解を深めていきましょう。
また、入門向けのJavaSriptを学習できるサイトも紹介しているので、合わせてご覧ください。
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。

今回は、JavaScriptに関する内容だね!

どういう内容でしょうか?

クラスで継承を使う方法について詳しく説明していくね!

お願いします!
JavaScriptのクラスの継承とは
JavaScriptクラスは ECMAScript2015(ES6) で新しく導入された構文です。また、ある親クラスの内容を引き継いだ子クラスを作成することを継承といいます。
なお、JavaScriptクラスはChromeやFirefox など、ほとんどのブラウザでサポートしていますが、 Internet Explorerではサポートしていないので注意しましょう。
クラスの継承の方法
はじめにクラスの作成方法を確認しましょう。
クラスはclassキーワードを使って作成します。クラスの定義にはコンストラクタ(初期化メソッド)やメソッド、メンバ変数などを記述できます。
class クラス名 {
// クラスの定義
}
クラスの継承を行うにはextends キーワードを使用します。あるクラスを継承した子クラスを作成するには以下のように記述します。
class クラス名 extends 親クラス名 {
// クラスの定義
}
継承した子クラスからは、親クラスのメソッドを呼び出すことができます。親クラスのメソッドを呼び出す場合はsuperキーワードを使用します。
以下は、親クラスのrunメソッドを呼び出す例です。
super.run();
JavaScriptクラスと継承について詳しくは以下の記事を参考にしてください。
実際に書いてみよう
今回のサンプルプログラムでは、親クラスを継承して子クラスを作成する方法を確認します。superキーワードを使って親クラスのメソッドを呼び出していることも確認しましょう。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="utf-8"/>
  <title>sample1</title>
  <script type="text/javascript">
    // Vechicle クラスの定義
    class Vechicle {
      constructor(name, wheels) {
        this.name = name;
        this.wheels = wheels;
      }
      spec() {
        console.log("この乗り物の名前は" + this.name + "です。車輪の数は" + this.wheels + "個です。");
      }
    }
    // Vechicle クラスを継承した Car クラスを定義
    class Car extends Vechicle {
      constructor(name, maker) {
        // 親クラスのコンストラクタを呼び出す
        super(name, 4);
        this.maker = maker;
      }
      spec() {
        // 親クラスのメソッドを呼び出す
        super.spec();
        console.log(this.maker + "で製造されています。");
      }
    }
    // Vechicle クラスを継承した Bike クラスを定義
    class Bike extends Vechicle {
      constructor(name) {
        // 親クラスのコンストラクタを呼び出す
        super(name, 2);
      }
    }
    // Carクラスのインスタンスを作成し、メソッドを実行
    let car = new Car("消防車", "トヨタ");
    car.spec();
    // Bikeクラスのインスタンスを作成し、メソッドを実行
    let bike = new Bike("白バイ");
    bike.spec();
  </script>
</head>
<body></body>
</html>
実行結果は以下のようになります。carとbikeでそれぞれの出力結果が異なることに注意しましょう。

筆者プロフィール
| この記事を監修してくれた方 太田和樹(おおたかずき) ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 | 

内容分かりやすくて良かったです!

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分かりました。ありがとうございます!
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