PythonのpySerialでシリアル通信する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonのpySerialでシリアル通信する方法について現役エンジニアが解説しています。シリアル通信はPCと機器を接続してデータの送受信をする為の通信企画です。pySerialをpipからインストールしてPythonでシリアル通信を行ってみましょう。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元：GMOリサーチ株式会社 調査期間：2021年8月12日～8月16日 調査対象：2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18～80歳の男女1,000名 調査手法：インターネット調査
監修してくれたメンター
nakamoto
PythonのpySerialでシリアル通信する方法について、テックアカデミーのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
PythonのpySerialでシリアル通信することで、シリアルポートを利用した組み込み機器との通信が可能になります。
実務でも、PythonのpySerialでシリアル通信することで、Raspberry Piとの通信を行いますので、ぜひ学習してみてください。
目次
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Pythonに関する内容だね！
どういう内容でしょうか？
PythonのpySerialでシリアル通信する方法について詳しく説明していくね！
お願いします！
※Windows10環境での解説記事です。
シリアル通信とは
主に、PCと機器を接続してデータの送受信をするための通信規格です。
少ない信号線での接続が可能なので、コストが抑えられるというメリットがあります。
枯れた技術ですが、今でも現役で使われている便利な通信規格です。
シリアル通信は、Raspberry PiなどのIoTで使用する機器や、組み込み機器などリソースが限られる機器で利用することが可能です。
pySerialとは
Pythonでシリアル通信をするためのモジュールです。
pySerialは次のようにpipを利用してインストールできます。
pip install pyserial
pySerialのインストール方法
pySerialをpipからインストールしましょう。
コマンド
pip install pyserial実行結果
Collecting pyserial
Downloading https://files.pythonhosted.org/packages/0d/e4
/2a744dd9e3be04a0c0907414e2a01a7c88bb3915cbe3c8cc06e209f59c30
/pyserial-3.4-py2.py3-none-any.whl (193kB)
|■| 194kB 2.2MB/s
Installing collected packages: pyserial
Successfully installed pyserial-3.4解説
Successfully installed pyserial-3.4と表示されているのが、pySerialのインストールに成功したことを意味します。
pySerialを利用する処理を実際に書いてみよう
ここでは、簡単なシリアル通信の処理を実際に書いてみます。
サンプルコード
import serial
port1 = serial.Serial('/dev/ttyUSB1',9600,timeout=None)
port1.write(b'Techacademy')
read_char =port1.read_all()
print(read_char)
port1.close()解説
import serialでは、pySerialモジュールをインポートしています。
port1 = serial.Serial(‘/dev/ttyUSB1′,9600)では、デバイス名とボーレートを設定し、port1に代入することで、シリアルポートをオープンしています。
接続させるCOMポートの番号は、USB-シリアルを接続させる前と後とにデバイスマネージャーでCOMポート表示をさせることで確認できます。
新規に現れたポート番号が、目的のUSB-シリアルのポート番号です。
port1.write(b’Techacademy’)では、接続した機器にTechacademyという文字を書き込んでいます。
文字列の先頭にbを付けているのは、バイナリデータで送信しているためです。
バイナリデータとは、コンピュータが扱うことができるデータ形式です。
read_char =port1.read_all()では、poert1のデータをすべて読み込んで、変数read_charに代入しています。
print(read_char)では、変数read_charの内容を表示しています。
port1.close()では、シリアルポートをクローズしています。
まとめ
シリアル通信とは、少ない信号で機器同士を通信する規格です。
pySerialモジュールを利用することで、Pythonを利用したシリアル通信が可能になりました。
pipを使ってPythonのモジュールをインストールする方法も参考にしてみてください。
内容が分かりやすくて良かったです！
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね！
分かりました。ありがとうございます！
Pythonを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
- つまずかず「効率的に」学びたい
- 副業や転職後の「現場で使える」知識やスキルを身につけたい
プログラミングを学習していて、このように思ったことはありませんか？
テックアカデミーのPythonコースでは、第一線で活躍する「プロのエンジニア」が教えているので、効率的に実践的なスキルを完全オンラインでしっかり習得できます。
合格率10%の選考を通過した、選ばれたエンジニアの手厚いサポートを受けながら、人工知能（AI）や機械学習の基礎を学べます。
まずは一度、無料体験で学習の悩みや今後のキャリアについて話してみて、「現役エンジニアから教わること」を実感してみてください。
時間がない方、深く知ってから体験してみたい方は、今スグ見られる説明動画から先に視聴することをおすすめします！
