JavaScriptのNull合体演算子について現役エンジニアが解説【初心者向け】

JavaScriptのNull合体演算子について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使って初心者向けに解説します。

そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。

 

 

目次

• Null合体演算子とは
• Null合体演算子の使い方
• 実際に使ってみよう
• まとめ

 

Null合体演算子とは

論理演算子の1つです。??（ハテナ2つ）で記述します。Null合体演算子の??の左側がnullまたはundefinedの場合は右側の値を返し、そうでなければ左側の値を返します。ES2020（ECMAScript 2020）で追加された演算子になります。

これにより今までは||（縦線2つ）のOR演算子で、falseと判定される空文字や0なども右側の値が返っていたのが明確に空であるnullとundefinedのみになり、使いやすくなりました。

もちろん今までもnullとundefinedだけを判定することはできましたが、より短い記述ですむメリットがあります。

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Null合体演算子の使い方

値や変数や関数などの後に??と記述することで使えます。nullかundefinedの場合だけ右側の値を返すので、初期値を設定したい場合に便利です。

nullは値が空であることをあらわすオブジェクトで、undefinedは宣言のみがおこなわれた変数の値や、returnのない関数の戻り値です。

Null合体演算子の??の左右にそれぞれ下記のようなものを記述します。

• 左側にはnullかundefinedであることを評価したい値や変数や関数を記述します
• 右側にはnullかundefinedであった場合に返したい値や変数や関数を記述します

実際に使ってみよう

??を記述するだけなので使い方は簡単です。具体的な記述と動作をいくつか紹介します。

左側がnullの場合

let message = null ?? 'nullかundefinedの場合はこのメッセージです';

変数messageには、nullかundefinedの場合はこのメッセージです　が格納されています。

左側がundefinedの場合
returnの無い関数はundefinedを返します。関数呼び出しにNull合体演算子を使ってみます。

function noReturn(){
 console.log('noReturnが呼ばれました')
}

let message = noReturn() ?? 'nullかundefinedの場合はこのメッセージです';

変数messageには、nullかundefinedの場合はこのメッセージです、が格納されています。

左側が空文字の場合

let message = '' ?? 'nullかundefinedの場合はこのメッセージです';

nullとundefined以外は左側が返されるので、変数messageには空文字が格納されています。

まとめ

Null合体演算子の紹介をしました。

Null合体演算子のように、JavaScriptは便利な機能や記述が毎年追加されています。標準化団体のECMA Internationalのサイトで仕様を確認できます。

Ecma Internationalのサイト

筆者プロフィール

横山茂雄（よこやましげお） フリーエンジニアとして活動中。サーバーサイドからフロントまで時代の波に合わせてスキルを変化させてきました。 言語、フレームワーク、DB、現場、いずれも転々としながら、筋トレも欠かさない体育会系エンジニアです。TechAcademyジュニアのゲームアプリコースを担当しています。

 

 

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