JavaのWARファイルについて現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにWARファイルについて解説しています。これはJavaアプリケーションのパッケージ形式のひとつです。JARファイルやEARファイルとの違い、WARファイルの作成方法について学びましょう。
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JavaのWARファイルについて解説します。
そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
WARファイルについて詳しく説明していくね!
お願いします!
Javaアプリケーションのファイル形式
Javaアプリケーションのデプロイに際して、全てのファイルはJAR形式、WAR形式、EAR形式といったファイル形式に統合されます。
ウェブアプリケーションはWAR形式、スタンドアロンのJAVAアプリケーションやそれに付随するライブラリについてはJAR形式、これらを含むエンタープライズ向けアプリケーションについてはEAR形式がとられます。
JAR形式、WAR形式、EAR形式ではそれぞれ含有するファイルの内容が異なります。
WARファイル
WARファイルは、JavaベースのWebアプリケーションやコンポーネントを圧縮した形式で、Webサーバ上で動作するものです。
WARファイルに含まれるものは、
- データベース接続や各サービスを行うサーバーサイドのクラス
- HTMLやイメージファイル、音声ファイル
- クライアントクラス
等です。これらはApacheのTomcatのようなWebアプリケーションを導入したWebサーバ上で動作させることができます。
WARファイルはアーカイブされた形式のファイルの為、WARファイルに含まれる資源はStuffit Expander等の解凍ソフトを用いて抽出することができます。
WAR形式のフォーマットの方法は下記で紹介するJAR形式と同じですが、Javaのサーブレットクラスをアプリケーションサーバ上で実行するための追加情報が含まれています。
JARファイル(JAR形式)とは
JARファイルは、複数のJavaクラスや、それに関連するメタデータファイル、テキストやイメージファイル、音声ファイルをひとつのファイルに統合した形式です。
ひとつのファイルに統合することで、Java環境で実行するソフトウェアや資源の配布を容易にすることができます。統合されている資源は解凍ソフトを用いて抽出することができます。
EARファイル(EAR形式)とは
EAR形式ファイルはJ2EEサーバー上にアプリケーションをデプロイするのに適した形式です。J2EEサーバーはエンタープライズシステム向けのJavaプラットフォームのことです。
EARファイルはJARファイルやWARファイルに加え、それらの構成を示す為のファイルであるapplication.xmlを格納します。
WARファイルの作成方法
WARファイルはjavacコマンドでプログラムのコンパイルを実施した後、アプリケーションを開発しているルートディレクトリで
jar cvf ../[warファイル名] *
を実行することで作成できます。
Eclipseで開発をしている場合はプロジェクトを右クリックし、「エクスポート」をクリックします。「Web」>「WARファイル」を選択し出力場所を指定することでWARファイルが作成できます。
監修してくれたメンター
長屋雅美
独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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