Pythonの辞書の要素をソートする方法【初心者向け】
初心者向けにPythonの辞書の要素をソートする方法について解説しています。ソートとは要素の並び替えのことをいいます。sortメソッド、sortedメソッドを使ったソート方法について簡単なプログラムで学習しましょう。
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Pythonの辞書の要素をソートする方法について解説します。
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
辞書の要素をソートする方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
ソートとは
ソートとは、ある一定の条件に従って複数の要素を並べ替えることです。
ソートには昇順(小さい要素から順に並べる)と降順(大きい要素から順に並べる)があります。 Python では複数の要素をまとめて扱うことができるシーケンスというものが用意されています。シーケンスには以下の種類があります。
- リスト(list)
- タプル(tuple)
- レンジ(range)
- 文字列(string)
Python ではこれらシーケンスのソートを行うメソッドとして、sort メソッドと sorted メソッドが用意されています。
sort メソッド
もととなるシーケンス自体の並び順を変更します。
list.sort()
sorted メソッド
ソートした結果を新しいシーケンスとして返します。
newlist = sorted(list)
辞書の要素をソートする方法
辞書の要素をソートすることもできます。辞書は key と value で構成されています。
dic = {"one": 1, "two": 2, "three": 3}
Python では辞書の要素を key や value でソートすることができます。
実際に書いてみよう
今回のサンプルプログラムでは、辞書の要素を key や value をもとにソートする方法を確認します。はじめにもととなる辞書を用意しましょう。
dic = {"X": 80, "A": 200, "E": 5, "R": 20, "S": 40}
はじめは key による昇順のソートです。
dic2 = sorted(dic.items()) print(dic2)
実行結果は以下のようになります。
[('A', 200), ('E', 5), ('R', 20), ('S', 40), ('X', 80)]
降順にソートする場合は reverse オプションを使用します。
dic2 = sorted(dic.items(), reverse=True) print(dic2)
実行結果は以下のようになります。
[('X', 80), ('S', 40), ('R', 20), ('E', 5), ('A', 200)]
value でソートする場合は、ラムダ式(その場に関数定義を記述する方法)やユーザー定義関数を使用してソート条件を指定します。
dic2 = sorted(dic.items(), key=lambda x:x[1]) print(dic2)
実行結果は以下のようになります。
[('E', 5), ('R', 20), ('S', 40), ('X', 80), ('A', 200)]
こちらも降順にソートする場合は reverse オプションを使用します。
dic2 = sorted(dic.items(), key=lambda x:x[1], reverse=True) print(dic2)
実行結果は以下のようになります。
[('A', 200), ('X', 80), ('S', 40), ('R', 20), ('E', 5)]
この記事を監修してくれた方
太田和樹(おおたかずき) 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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