Pythonのbreak文とcontinue文でのループ処理実装の違いを現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonのbreak文とcontinue文でのループ処理実装の違いについて現役エンジニアが解説しています。break文はループから抜けるための構文で、continue文は現在の処理を飛ばして次のループ処理に進める構文です。他に二重ループから抜ける方法など解説します。
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Pythonのbreak文とcontinue文でのループ処理実装の違いについて、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。
Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonのbreak文とcontinue文でのループ処理実装の違いについて詳しく説明していくね!
お願いします!
ループでの処理の流れを変更するための構文として、Pythonにはbreak文やcontinue文というものがあります。
プログラミングを学習し始めたばかりの方にとって、break文とcontinue文の違いは少しわかりづらいと思います。そこで、この記事ではこれらの違いについて簡単に解説します。
break文とは
break文とは、一言で言うと「強制的にループから抜ける」ための構文です。
continue文とは
continue文とは、「ループの先頭位置に戻る」ための構文です。そのため、ループから完全に抜けるわけではありません。
break文を利用してループ処理を書いてみよう
ここでは2つの処理について解説していきます。
無限ループとbreak
break文は無限ループと一緒に用いられることが多いです。特定の条件が成立したときのみ無限ループから抜け出すといったときによく使います。無限ループはwhile True:で簡単に書くことができます。
それでは実際のコードを書いていきましょう。
sum = 0 count = 0 while True: test = int(input("テストの点数を入力してください。")) if test < 0: break sum += test count += 1 ave = sum / count print(f"テストの平均点は{ave}点です。")
出力結果は例えば以下のようになります。
テストの点数を入力してください。 30 テストの点数を入力してください。 40 テストの点数を入力してください。 50 テストの点数を入力してください。 -1 テストの平均点は40.0点です
こちらはテストの点数をユーザーに入力してもらい、負の数が入力された場合に平均点を計算して出力するといったプログラムです。このようにしてループ文から抜け出すのです。
二重ループとbreak
それでは、二重ループの場合はどうでしょうか。こちらも実際にコードを書いていきましょう。
for i in range(5): for j in range(5): print(f"iは{i}、jは{j}") if j == 3: break print("-----------------------")
出力結果は以下のようになります。
iは0、jは0 iは0、jは1 iは0、jは2 iは0、jは3 ----------------------- iは1、jは0 iは1、jは1 iは1、jは2 iは1、jは3 ----------------------- iは2、jは0 iは2、jは1 iは2、jは2 iは2、jは3 ----------------------- iは3、jは0 iは3、jは1 iは3、jは2 iは3、jは3 ----------------------- iは4、jは0 iは4、jは1 iは4、jは2 iは4、jは3 -----------------------
上の結果からもわかるように、二重ループ内でbreakしても内側のループから抜け出しただけだということが確認できました。
continue文を利用してループ処理を書いてみよう
次はcontinue文のコードを見ていきましょう。
for i in range(5): if i == 3: continue print(f"iは{i}")
出力結果は以下のようになります。
iは0 iは1 iは2 iは4
iが3の時だけ処理がスキップされているのが確認できました。
まとめ
この記事ではbreak文とcontinue文の違いについて簡単に解説しました。
ループ処理の制御はプログラムを書く上で基本中の基本ですので、しっかりと見に付けましょう。最初は少しややこしく感じますが、慣れてしまえば繰り返しのプログラムを自由自在扱うことができます。
監修してくれたメンター
柴山真沙希(しばやままさき)
大手IT企業などでエンジニアとして2年ほど勤務した後、個人事業主としてプログラミングスクール「エンペサール」を経営。子供から大人まで幅広い層を対象にプログラミングを教えている。 得意言語はPython, HTML, CSSで、機械学習やデータ分析、スクレイピングなどが得意。サッカー観戦や読書が趣味である。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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