JavaScriptのbreak文の使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptのbreak文の使い方について現役エンジニアが解説しています。break分とは、繰り返し処理中に処理を抜けたいときなどに使用する文で、繰り返し処理をスキップするcontinue文もあります。多重ループを一度に抜けるラベル付きブロックなども解説します。
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監修してくれたメンター
nakamoto
JavaScriptのbreak文の使い方について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
break文とは、ループ処理などの途中で処理を抜ける場合に利用します。
処理を抜けるとは、処理を終了するという意味です。
実務でも、break文を活用してループ処理から抜ける実装をするので、ぜひ学習してみてください。
目次
- break文とは
- break文の使い方
- for文におけるbreak文の使い方
- while文におけるbreak文の使い方
- switch文におけるbreak文の使い方
- 多重ループでのbreak文の使い方
- break文とcontinue文の違い
- 実際に書いてみよう
- まとめ
- JavaScriptを学習中の方へ
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
JavaScriptのbreak文の使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
break文とは
break文とは、繰り返し処理中に処理を抜けたいときに使用する文法です。
10回のループ処理の5回目で処理を抜けたり、特定の値にマッチした際に処理を抜けることが可能です。
break文の使い方
breakが利用できるのは、繰り返し文やswitch文などです。
関数を抜け出す時などには利用できませんので注意してください。
例えば、配列の内容を確認しながら、条件にあてはまる値があった場合に処理を止めたいときなどに利用します。
for文におけるbreak文の使い方
ここでは、for文におけるbreak文の使い方について解説します。
サンプルコード
for (let i = 1; i<10; i++) {
if (i > 6) {
break;
}
console.log(i);
}
表示結果
解説
for (let i = 1; i<10; i++) {では、変数iの初期値に1を代入して、変数iが10より小さい間for文を繰り返し、繰り返すたびに変数iに1を加算する処理をしています。
if (i > 6) {では、変数iが6より大きい時という条件を指定しています。
break;では、変数iが6より大きい時breakしてfor文の処理から抜けます。
}ではif文を終了します。
console.log(i);では、変数iを表示します。
}では、for文を終了します。
while文におけるbreak文の使い方
ここでは、while文におけるbreak文の使い方について解説します。
サンプルコード
let i=1;
while (i<10) {
i++;
if (i > 6) {
break;
}
console.log(i);
}
表示結果
解説
let i=1;では、変数iの初期値に1を代入しています。
while (i<10) {では、変数iが10より小さい間while文を繰り返しています。
i++;では、変数iに1を加算する処理をしています。
if (i > 6) {では、変数iが6より大きい時という条件を指定しています。
break;では、変数iが6より大きい時breakしてfor文の処理から抜けます。
}ではif文を終了します。
console.log(i);では、変数iを表示します。
}では、while文を終了します。
switch文におけるbreak文の使い方
ここでは、switch文におけるbreak文の使い方について解説します。
サンプルコード
let i=1;
switch (i) {
case 1:
console.log('1です');
break;
case 2:
console.log('2です');
break;
case 3:
console.log('3です');
break;
}
表示結果
解説
let i=1;では、変数iの初期値に1を代入しています。
switch (i) {では、switch文の条件で変数iの値を評価する式を指定しています。
case 1:では、変数iが1の場合の処理を指定します。
console.log(‘1です’);では、デベロッパーツールで「1です」を表示します。
break;では、switch文をbreakで抜けます。
case 2:では、変数iが2の場合の処理を指定します。
console.log(‘2です’);では、デベロッパーツールで「2です」を表示します。
break;では、switch文をbreakで抜けます。
case 3:では、変数iが3の場合の処理を指定します。
console.log(‘3です’);では、デベロッパーツールで「3です」を表示します。
break;では、switch文をbreakで抜けます。
}break;では、switch処理を終了します。
多重ループでのbreak文の使い方
breakは、今処理している繰り返し処理を抜けることができます。
そのため多重ループ内で処理を抜けるには、各ループ内でbreakを入れる必要があります。
ただし、一気に多重ループを抜けたいときは、ラベル付きブロックを利用して抜ける方法もあります。
break文とcontinue文の違い
break文と混同しやすいのが、continue文です。
break文は処理を中断し、繰り返しを抜けたい時に使いますが、continueは以降の処理を飛ばし、次の繰り返し処理に入ります。
実際に書いてみよう
ここでは実際にサンプルコードを利用して、breakの利用方法を見てみましょう。
サンプルコード
let Animal = ["ネコ","イヌ","ウサギ","キツネ","サル","ライオン","パンダ","イグアナ"]
let AniCnt = Animal.length
let BrkFlg = 0
let CtnFlg = 0
ALL_EXIT:
for(let i = 0; i < AniCnt; i++) {
console.log("配列のループ:" + Animal[i])
if (Animal[i] == "ウサギ") {
console.log("ウサギの出現で中のループにはいかずに、次の動物へ")
continue
}
for (let j = 0; j < 5; j++) {
console.log("中の繰り返し:" + (j + 1) + "回目")
if (j == 2) {
if (Animal[i] != "サル") {
BrkFlg++
console.log("サル以外の中の繰り返し3回目は、中のループを抜けます")
break
}
console.log("サルの中の繰り返し3回目は、全部抜けます")
break ALL_EXIT
}
}
}
console.log("一気に抜けました!")
表示結果
解説
let Animal = [“ネコ”,”イヌ”,”ウサギ”,”キツネ”,”サル”,”ライオン”,”パンダ”,”イグアナ”]では、配列Animalに”ネコ”,”イヌ”,”ウサギ”,”キツネ”,”サル”,”ライオン”,”パンダ”,”イグアナ”という値を格納しました。
let AniCnt = Animal.lengthでは、Animal配列の長さを格納しました。
let BrkFlg = 0では、break文を実行する目印を宣言し、0という初期値を代入しました。
let CtnFlg = 0では、continue文を実行する目印を宣言し、0という初期値を代入しました。
if (Animal[i] == “ウサギ”) {に合致する場合、ウサギの出現で中のループにはいかずに、次の動物へ移動するため、continue文を実行しています。
if (Animal[i] != “サル”) {に合致する場合、Animal配列の中身がサル以外の場合で、サル以外の中の繰り返し3回目は中のループを抜けるため、break文を実行しています。
break ALL_EXITでは、サルの中の繰り返し3回目なのですべての処理を抜けます。
まとめ
break文を利用すると、ループ処理などの途中で処理を抜けることができました。
continue文を利用すると、ループ処理などの処理を飛ばしながらも、処理を続けることができました。
for文とwhile文とswitch文で、break文を利用する方法を学習しました。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
JavaScriptを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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