Pythonによる2重ループから抜け出す方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonによる2重ループから抜け出す方法について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

for文とは？

for文は同じ処理を複数回繰り返し行う場合に使用します。for文を使用する場合、同じ処理を何度も書く必要がありません。

また、何度も同じ処理を記述してしまう場合、その処理を修正する際に複数の修正が必要になります。そういった場合には、修正ミスや修正忘れなどを起こす可能性が上がるといえるでしょう。

そのため、for文はPythonに限らずプログラミングをするうえで重要な処理だといえます。

2重ループとは？

2重ループはその名の通りループ(繰り返し)処理の中に、さらにループ処理が入っていることをいいます。

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for文による2重ループの作成と抜け出し方

for文を利用しての2重ループ処理は下記のような形式で記述しましょう。

for 変数1 in リスト1:
  処理を実行する1
  for 変数2 in リスト2:
    処理を実行する2
  処理を実行する3

この中のfor文の前後にも処理を書くことが可能です。

また2重ループから抜けたい場合は、break文とフラグを用いることで抜け出せます。

for文を利用して2重ループ処理と抜け出し方を記述してみよう

ここでは、実際に2重のfor文を使ってプログラミングを記述し、ループから抜き出しましょう。

プログラムソースコード

flg = False
for num1 in range(1, 4):
  print("外のループ:" + str(num1) + "回目")
  for num2 in range(1, 4):
    print("中のループ:" + str(num2) + "回目")
    if num1 == 2 and num2 == 2:
      print("中のループから抜けます")
      flg = True
      break
  if flg:
    print("外のループから抜けます")
    break
print("ループから完全に抜けました")

 

表示結果

外のループ:1回目
中のループ:1回目
中のループ:2回目
中のループ:3回目
外のループ:2回目
中のループ:1回目
中のループ:2回目
中のループから抜けます
外のループから抜けます
ループから完全に抜けました

処理の内容を見ていきます。

range関数を使い1から4未満まで外のループを繰り返し、中のループも同じく1から4未満まで繰り返します。

中のループでは処理の途中にif文があり、num1が2かつnum2が2の時にフラグをTrueに書き換え、そしてbreakすることにより中のループから抜けることが可能です。さらに外のループの中でフラグがTrueとなるの場合、breakすることで外のループからも完全に抜けることができるでしょう。

 

以上Pythonでの2重ループ処理の書き方と抜け方について解説しました。

実際の場面でもよく使われる処理なので書き方、処理の流れを覚えましょう。

監修してくれたメンター

メンターSさん システムエンジニアとしてこれまで行政システムや医療用システムの保守、開発に携わりました。 JavaやPython、PHP、Kotlinなど様々な言語での開発経験があります。 TechAcademyではJavaコース、Pythonコース、AIコースなど7コースを担当しています。

 

 

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