JavaScriptのクラスのsuperの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptのクラスのsuperの使い方について解説しています。superは親クラスを表していて継承先から親クラスのコンストラクタを呼び出す場合に使用します。処理の大枠を決めて置いて、具体的な処理は継承先で決める場合などに使います。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元：GMOリサーチ株式会社 調査期間：2021年8月12日～8月16日 調査対象：2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18～80歳の男女1,000名 調査手法：インターネット調査
JavaScriptのクラスのsuperの使い方について解説します。実際のコードをもとに解説していきますので、理解を深めていきましょう。
また、入門向けのJavaSriptを学習できるサイトも紹介しているので、合わせてご覧ください。
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。
今回は、JavaScriptに関する内容だね！
どういう内容でしょうか？
クラスのsuperの使い方について詳しく説明していくね！
お願いします！
クラスのsuperとは
JavaScriptクラスはECMAScript2015(ES6)で新しく導入された構文です。
JavaScriptクラスはChromeやFirefoxなど、ほとんどのブラウザでサポートしていますが、 Internet Explorer ではサポートしていないので注意しましょう。クラスのsuperとは親クラスを指します。
superの書き方
クラスはclassキーワードを使って作成します。クラスの定義にはコンストラクタ(初期化メソッド)やメソッド、メンバ変数などを記述できます。
class クラス名 {
// クラスの定義
}
あるクラスを継承した子クラスを作成するには、extendsキーワードを使用します。
class クラス名 extends 親クラス名 {
// クラスの定義
}
子クラスから親クラスのメソッドを呼び出す場合、superキーワードを使用します。以下は子クラスのコンストラクタから、親クラスのコンストラクタを呼び出す例です。コンストラクタを呼び出す場合は単にsuperと記述します。
constructor(name, age, hobby) {
// 親クラスのコンストラクタを呼び出す
super(name, age);
}
親クラスのメソッドを呼び出す場合はメソッド名を指定します。以下は、親クラスのhelloメソッドを呼び出す例です。
super.hello();
superについて詳しくは以下の記事を参考にしてください。
クラスについては以下の記事が参考になります。
実際に書いてみよう
今回のサンプルプログラムでは、2つのクラスを作成しています。 HumanクラスはAnimalクラスを継承し、コンストラクタとhelloメソッドの中でsuperを使って親クラスのメソッドを呼び出しています。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8"/>
<title>sample1</title>
<script type="text/javascript">
// Animal クラスの定義
class Animal {
constructor(name, age) {
this.name = name;
this.age = age;
}
hello() {
console.log("私の名前は" + this.name + "です。歳は" + this.age + "歳です。");
}
}
// Animal クラスを継承した Human クラスを定義
class Human extends Animal {
constructor(name, age, hobby) {
// 親クラスのコンストラクタを呼び出す
super(name, age);
this.hobby = hobby;
}
hello() {
// 親クラスのメソッドを呼び出す
super.hello();
console.log("さらに私の趣味は" + this.hobby + "です。");
}
}
// Animalクラスのインスタンスを作成し、メソッドを実行
let cangol = new Animal("カンガルー", 30);
cangol.hello();
// Humanクラスのインスタンスを作成し、メソッドを実行
let taro = new Human("鈴木一郎", 45, "ベースボール");
taro.hello();
</script>
</head>
<body></body>
</html>
実行結果は以下のようになります。結果はコンソールに表示されます。2つのクラスの hello メソッドの実行結果の違いを確認しましょう。
筆者プロフィール
| この記事を監修してくれた方
太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです！
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね！
分かりました。ありがとうございます！
TechAcademyでは、初心者でもJavaScript・jQueryを使ったWebサービス公開を習得できるオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座を開催しています。
挫折しない学習方法を知れる説明動画や、現役エンジニアとのビデオ通話とチャットサポート、学習用カリキュラムを体験できる無料体験も実施しているので、ぜひ参加してみてください。
