RubyのTempfileクラスの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyのTempfileクラスの使い方について現役エンジニアが解説しています。Tempfileクラスは画像などをダウンロードして一時(テンポラリ)ファイルとして扱いたい場合に便利です。また他のプロセスからはアクセスできないのでセキュリティも高くなります。
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RubyのTempfileクラスの使い方について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
RubyのTempfileクラスの使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
Tempfileクラスとは
テンポラリファイル(一時的なファイル)を操作するクラスです。
画像などのダウンロードやアップロード処理の中で、一時的にファイルとして扱いたい場合などに利用できます。
Tempfileクラスの使い方
Tempfile.createかTempfile.openでテンポラリファイルを作成します。それぞれ少しずつ動きが違うので簡単に解説します。
Tempfile.createには、ブロックを指定できます。
ブロックを指定した場合、ブロック終了後すぐにテンポラリファイルのクローズと削除を行います。ブロック指定しない場合は、自分でクローズと削除を行う必要があります。
Tempfile.openにも、ブロックを指定できます。
ブロックを指定した場合、ブロック終了後すぐにテンポラリファイルのクローズを行いますが、ファイルの削除はガベージコレクタにより任意のタイミングで行われます。ブロック指定しない場合は、自分で削除を行うか、そうでない場合はプログラムの終了時に削除されます。
Tempfile.open でブロック指定をしていても、ファイル削除のタイミングはいつになるか分からないため、プログラムが異常終了するとテンポラリファイルの削除が行われない可能性があります。
特殊な使い方でない限りは、Tempfile.create をブロック指定で使うのが一番安心でしょう。
実際に書いてみよう
ブロック内と、ブロック終了後でテンポラリファイルの有無をチェックしてみましょう。
テンポラリファイルへの書き込みは write、読み込みは read で行います。書き込んだ内容を確認したいので、rewindでファイルポインタ(現在の読み込みや書き込み位置)を先頭に戻してから、readを行っています。
require "tempfile" path = "" Tempfile.create do |f| path = f.path puts "#{File.exist?(path)}: #{path}" f.write "Hello" f.rewind puts f.read end puts "#{File.exist?(path)}: #{path}"
このプログラムを実行すると、以下のような結果が出力されると思います。
ブロック終了すると、テンポラリファイルが削除されているのがわかります。
エクスプローラーやFinderでもファイルが削除されているか確認しておくとよいでしょう。
true: /var/folders/q4/5dj9f2w13x10zq1kzyz15d_00000gn/T/20190519-25773-s7dpld Hello false: /var/folders/q4/5dj9f2w13x10zq1kzyz15d_00000gn/T/20190519-25773-s7dpld
筆者プロフィール
メンター稲員さん
フリーランスエンジニア。 経験言語:Ruby、Rails、Python、C/C++、Java、Perl、HTML/CSS3、JavaScript、CoffeeScript,Node.js。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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