PHPで配列要素を並び替える（ソート）方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

今回は、PHPで配列要素を並び替える（ソート）方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

PHPについてそもそもよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、PHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

 

ソートとは

ソートとは小さいもの順(昇順)、大きいもの順(降順)、アルファベット順など特定のルールに従い要素を並べ替えることを指します。

PHPにはソートに関する関数が複数存在しているため、それぞれの使い方について詳しく触れて行きましょう。

 

sort/rsort/usort関数の使い方

sort関数、rsort関数、usort関数はそれぞれ配列の要素を特定のルールに従い並べるものです。

まず、sort関数は値を昇順に並べる場合に使用します。

書き方は以下の通りです。

sort(配列 [,int $sort_flags = SORT_REGULAR]);

第1引数に対象となる配列をいれます。

第2引数はソートの形式で以下の定数があり、第2引数を指定しない場合はSORT_REGULARが設定されたことになる点は覚えておきましょう。

• SORT_REGULAR : 通常のソート
• SORT_NUMERIC : 値を数値としてソート
• SORT_STRING : 値を文字列としてソート
• SORT_LOCALE_STRING : 設定済みロケールに従いソート
• SORT_NATURAL : 文字列＋自然順アルゴリズムでソート
• SORT_FLAG_CASE : 大文字小文字区別無しでソート

 

次に、rsort関数は降順で配列の要素を並び替えます。

rsort関数の使い方は以下の通りです。

rsort(配列 [,int $sort_flags = SORT_REGULAR]);

そして、usort関数はユーザが並べ替えのルールを指定することが可能です。

また、自作のソートルールを作ってそれに従い並べ替えることもできます。

使い方は以下の通りです。

usort(配列, ルールが記述されている関数);

第2引数には並べ替えのルールが書かれている関数を設定しましょう。

関数には引数を最大２つまで受け取り、それぞれ現在の値とその次の値が表示されます。

戻り値が1の時現在の値は次の値より繰り上げられ、-1の時は現在の値は次の値より繰り下げられます。

0の時は入れ替えは発生しません。

 

それではsort関数、rsort関数、usort関数の使い方を実際のソースを見ながら確認しましょう。

以下、コード例です。

プログラムソースコード

<?php
  function order($a, $b)
  {
    if ($a===$b) {
      return 0;
    } else if ($a > $b) {
      return 1;
    } else if ($a < $b) {
      return -1;
    }
  }
 
  $arr = [10, 5, 4, 8, 2];
  sort($arr);
  var_dump($arr);
  rsort($arr);
  var_dump($arr);
  usort($arr, 'order');
  var_dump($arr);
?>

 

表示結果

array(5) { [0]=> int(2) [1]=> int(4) [2]=> int(5) [3]=> int(8) [4]=> int(10) }
array(5) { [0]=> int(10) [1]=> int(8) [2]=> int(5) [3]=> int(4) [4]=> int(2) } 
array(5) { [0]=> int(2) [1]=> int(4) [2]=> int(5) [3]=> int(8) [4]=> int(10) }

 

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asort/arsort/uasort関数の使い方

asort関数、arsort関数、uasort関数もsort関数などと同じく値を軸に入れ替えられるものの、sort関数と違いキーは維持したままとなります。

また、使い方はそれぞれsort関数、rsort関数、usort関数と同じです。

それではasort関数、arsort関数、uasort関数の使い方を確認しましょう。

プログラムソースコード

<?php
  function order($a, $b)
  {
    if ($a===$b) {
      return 0;
    } else if ($a > $b) {
      return 1;
    } else if ($a < $b) {
      return -1;
    }
  }
 
  $arr = [10, 5, 4, 8, 2];
  asort($arr);
  var_dump($arr);
  arsort($arr);
  var_dump($arr);
  uasort($arr, 'order');
  var_dump($arr);
?>

表示結果

array(5) { [4]=> int(2) [2]=> int(4) [1]=> int(5) [3]=> int(8) [0]=> int(10) } 
array(5) { [0]=> int(10) [3]=> int(8) [1]=> int(5) [2]=> int(4) [4]=> int(2) } 
array(5) { [4]=> int(2) [2]=> int(4) [1]=> int(5) [3]=> int(8) [0]=> int(10) }

値の順番はsort系の関数を使った時と同じであるものの、asort系はキーが維持されていることが確認できます。

ksort/krsort/uksort関数の使い方

ksort関数、krsort関数、uksort関数はキーを軸に入れ替えを行うことが可能です。

使い方はそれぞれsort関数、rsort関数、usort関数と同じです。

それではksort関数、krsort関数、uksort関数の使い方をみていきましょう。

プログラムソースコード

<?php
  function order($a, $b)
  {
    if ($a===$b) {
      return 0;
    } else if ($a > $b) {
      return 1;
    } else if ($a < $b) { return -1; } } $arr = ["a"=>10, "c"=>5, "b"=>4, "d"=>8, "e"=>2];
  ksort($arr);
  var_dump($arr);
  krsort($arr);
  var_dump($arr);
  uksort($arr, 'order');
  var_dump($arr);
?>

 

表示結果

array(5) { ["a"]=> int(10) ["b"]=> int(4) ["c"]=> int(5) ["d"]=> int(8) ["e"]=> int(2) } 
array(5) { ["e"]=> int(2) ["d"]=> int(8) ["c"]=> int(5) ["b"]=> int(4) ["a"]=> int(10) } 
array(5) { ["a"]=> int(10) ["b"]=> int(4) ["c"]=> int(5) ["d"]=> int(8) ["e"]=> int(2) }

キーを軸に並び替えが行われていることが確認できました。

PHPで配列要素を並び替える方法について解説しました。

それぞれの関数の特性を理解したうえで有効に使用していきましょう。

 

この記事を監修してくれた方

中本賢吾（なかもとけんご） アジマッチ有限会社　代表取締役社長開発実績：PHPフレームワークによるフランチャイズ企業向け会員制SNS。Shopifyによる海外進出用大規模ネットショップ構築。Vue.jsによる金融機関向け内部アプリ。AWSやLinuxハウジングサーバーでの環境構築。人工知能を利用した画像判別システム。小売チェーン店舗用スマホアプリ。Wordpressによる不動産チェーン店向け賃貸・売買仲介システム。基幹システム移管用データコンバートシステム。 小学生がUnityでオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース、NHK Whyプログラミング入賞、全国Programing Festival入賞、中学生がノーコードでSNS型PWAアプリリリースなど、ボランティアプログラミング教育活動行っている。

 

 

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