Javaの四則演算(算術演算子、複合演算子)の扱い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaの四則演算(算術演算子、複合演算子)の扱い方について解説しています。これらは加算、減算、乗算、除算といった四則演算やインクリメント、デクリメントといった処理に使用されます。それぞれの書き方と実行結果をみていきましょう。
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Javaの四則演算(算術演算子、複合演算子)の扱い方について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Java講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
四則演算(算術演算子、複合演算子)の扱い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
四則演算とは
四則演算とは、加算 (足し算)、減算 (引き算)、乗算 (かけ算)、除算 (割り算) の4つの演算(加減乗除)のことを指します。
ぞれぞれに使用する記号が決まっているため、記述間違いには注意しましょう。
算術演算子の使い方
Java言語の演算に使用する記号は次の通りです。
演算記号 | 計算 | 使用例 | 結果 |
---|---|---|---|
+ | 加算 | 10 + 2 | 12 |
– | 減算 | 10 – 2 | 8 |
* | 乗算 | 10 * 2 | 20 |
/ | 除算 | 10 / 2 | 5 |
% | 剰余算 | 10 % 2 | 0 |
複合演算子の使い方
プログラムでは、「ある変数の値に数値を足す、引く、かけ算する、割り算する」を行う機会が頻繁にあります。
通常の足し算では、num = num + 1; のように同じ変数名を2回使用することになります。
しかし、複合代入演算子を使用することで、変数名を省略することが可能です。
たとえば、int型の変数numを用意して11を代入したとしましょう。
int num = 11;
このint型の変数numに対して、複合代入演算子を使って計算式を簡略化する例をみていきます。
演算記号 | 計算 | 使用例 | 通常の式 | 結果 |
---|---|---|---|---|
+= | 加算代入 | num += 2; | num = num + 2; | 13 |
-= | 減算代入 | num -= 2; | num = num – 2; | 9 |
*= | 乗算代入 | num *= 2; | num = num * 2; | 22 |
/= | 除算代入 | num /= 2; | num = num / 2; | 5 |
%= | 剰余算代入 | num %= 2; | num = num % 2; | 1 |
++ | インクリメント | num++; | num = num + 1; | 12 |
— | デクリメント | num–; | num = num – 1; | 10 |
「++」のように「=」を使わないで値を更新する演算子のことを「単項演算子」といいます。
実際に書いてみよう
以下、サンプルコードとなります。
public class Arithmetic { public static void main(String[] args) { int value1, value2; value1 = 10; value2 = 5; System.out.println("加 算=> " + (value1 + value2)); System.out.println("減 算=> " + (value1 - value2)); System.out.println("乗 算=> " + (value1 * value2)); System.out.println("除 算=> " + (value1 / value2)); System.out.println("剰余算=> " + (value1 % value2)); int num = 11; num += 2; System.out.println("加 算代入=> " + num); num -= 2; System.out.println("減 算代入=> " + num); num *= 2; System.out.println("乗 算代入=> " + num); num /= 2; System.out.println("除 算代入=> " + num); num %= 2; System.out.println("剰余算代入=> " + num); num++; System.out.println("インクリメント=> " + num); num--; System.out.println("デクリメント => " + num); } }
実行結果
加 算=> 15 減 算=> 5 乗 算=> 50 除 算=> 2 剰余算=> 0 加 算代入=> 13 減 算代入=> 11 乗 算代入=> 22 除 算代入=> 11 剰余算代入=> 1 インクリメント=> 2 デクリメント =>1
執筆してくれたメンター
松井紀明
メーカー系で17年エンジニアとして勤務後、現在はフリーのエンジニアとしてリモートワークで働いています。 Java、Perl、COBOL、最近ではRuby、PHP等、様々な言語での開発を経験しています。 TechAcademyではJavaコースを担当しています。 |
Javaの四則演算(算術演算子、複合演算子)の扱い方がよくわかったので、良かったです!
ゆかりちゃん、これからも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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