PHPでbindparamを使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPHPでbindparamを使う方法について解説しています。PHPのbindParam()関数は、プリペアドステートメントで使用するSQL文の中で、プレースホルダーに値をバインドするための関数です。あらかじめ用意されたひな形に値を埋め込みます。bindValueとの違いについても確認しましょう。
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今回は、PHPでbindparamを使う方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
PHPについてそもそもよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、PHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、PHPに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PHPでbindparamを使う方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
bindparamとは
PHPのbindParam()関数は、プリペアドステートメントで使用するSQL文の中で、プレースホルダーに値をバインドするための関数です。
bindParam()関数は、値の参照を受け取るという点と、execute()関数を使用した際にバインドが確定するという点で、bindValue()関数と異なります。
プリペアドステートメントとは、SQL文をあらかじめ用意しておいて、その後はクエリ内のパラメータの値だけを変更してクエリを実行できる機能のことです。
プリペアドステートメント
PHPではprepare()関数を使用することで、プリペアドステートメントを使用できます。
<?php $userName = 'mysql'; $password = 'mysql'; // PDOオブジェクトの生成(DB接続) $pdo = new PDO('mysql:dbname=test;host=localhost', $userName, $password); // プリペアドステートメントで SQLをあらかじめ用意しておく $stmt = $pdo->prepare('select * from user where id = ? and name = ?');
prepare()関数を使用するためには、まずPDOオブジェクトを生成する必要があります。
PDOオブジェクトを生成時にDB接続情報を渡すことで、対象のDBに対してSQLを実行できるようになります。
prepare()関数の()内が、プリペアドステートメントによるSQLです。$pdo->prepare()とすることで、接続したDBに対して実行するプリペアドステートメントのSQLをセットします。
プリペアドステートメントの「?」の部分は、プレースホルダーと呼ばれるものです。
bindParam()関数を使用することで、このようなプレースホルダーに値をバインドさせることができるので、条件が動的なSQLをアプリケーションから実行できます。
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bindvalueとの違い
同じくプレースホルダーにバインドする関数として、bindValue()という関数がPHPには用意されています。
bindValue()関数との大きな違いは、バインドするために「変数」を引数として渡すことで、変数が「参照として」バインドされる点です。
そのため、バインドした値が評価されるタイミングがbindParam()関数とbindValue()関数で異なります。
bindvalueの場合
bindValue()関数の場合は、関数に値を渡したタイミングでバインドが評価されます。
$stmt->bindValue(1, $id, PDO::PARAM_INT); $stmt->bindValue(2, $name);
bindParamの場合
bindParam()関数の場合は、クエリを実行する関数execute()が実行されるまで、バインドが評価されません。
そのため、一度bindParam()関数に変数を渡しても、execute()が実行される前に変数の値が変更されると、その変更した値がexecute()の実行時のクエリに反映されます。
// 値をバインド $id = 1; $name = '田中太郎'; $stmt->bindParam(1, $id, PDO::PARAM_INT); $stmt->bindParam(2, $name); // クエリを実行($id, $nameの中身をバインド) $stmt->execute(); // 値の変更 $id = 2; $name = '鈴木一郎'; // クエリを実行($id, $nameの中身をバインド) $stmt->execute();
bindparamを使う方法
それでは、bindParam()関数の使用方法について、見ていきましょう。
bindParam ($パラメータID, $バインドする変数 [, $PDOデータ型定数[, $PDOデータ型の長さ[, $ドライバーオプション]]] )
第一引数には、パラメータIDを使用します。これは、プレースホルダーの種類によって指定方法が異なります。
もし、プレースホルダーが「?」を使用する、「疑問符プレースホルダー」の場合、パラメータIDには1から始まる整数値で「?」の位置を指定します。
もし、プレースホルダーが「:id」など、名前で指定する「名前つきプレースホルダー」の場合、パラメータIDにはプレースホルダーと同じ:idなどの文字列で指定します。
第二引数には、バインドする変数を渡します。
第三引数は、オプションで、バインドする値に対して明示的にデータ型を指定することができます。指定する場合は、「PDO::PARAM_* 定数 」を使用します。デフォルトでは、「PDO::PARAM_STR」がセットされています。
第四引数には、オプションで、バインドする値のデータ型の長さを指定することができます。値がストアドプロシージャからの OUT パラメータであることを示す場合、 明示的に長さを設定しなければなりません。
第五引数には、オプションで、ドライバー固有のオプションを渡すことができます。 例としては、「UTF-8 でエンコードされた文字列として列を変数にバインドする」などのドライバーオプションが存在します。
返却値は、バインドに成功した場合、bool値のTRUEが、失敗した場合には、bool値のFALSEが返却されます。
実際に書いてみよう
それでは、bindParam()関数を使用して、プリペアドステートメントでセットしたSQL文に値をバインドする例を見ていきましょう。
プレースホルダーの種類によって値のバインド方法が異なるので、「疑問符プレースホルダー」と「名前つきプレースホルダー」の場合の2つの実例を紹介します。
疑問符プレースホルダー
ここでは、疑問符プレースホルダーの場合の値のバインドについて見ていきます。
<?php $userName = 'mysql'; $password = 'mysql'; // PDOオブジェクトの生成(DB接続) $pdo = new PDO('mysql:dbname=test;host=localhost', $userName, $password); // プリペアドステートメントで SQLをあらかじめ用意しておく $stmt = $pdo->prepare('select * from user where id = ? and name = ?'); // 値をバインド $id = 1; $name = '田中太郎'; $stmt->bindParam(1, $id, PDO::PARAM_INT); // ① $stmt->bindParam(2, $name); // ② // executeでクエリを実行 $stmt->execute();
上記の例で、①のbindParam()関数では、第一引数のパラメータIDに、数値の1を指定しています。
②のbindParam()関数では、第一引数のパラメータIDに、数値の2を指定しています。この数値は、prepare()関数で生成したプリペアドステートメントのSQL内の「?」の位置を指定しています。数値が1の場合は、SQL文に最初の?の位置を指定し、数値が2の場合は、SQL文に2つ目の?の位置を指定してバインドします。
名前つきプレースホルダー
ここでは、名前つきプレースホルダーの場合の値のバインドについて見ていきます。
<?php $userName = 'mysql'; $password = 'mysql'; // PDOオブジェクトの生成(DB接続) $pdo = new PDO('mysql:dbname=test;host=localhost', $userName, $password); // プリペアドステートメントで SQLをあらかじめ用意しておく $stmt = $pdo->prepare('select * from user where id = :id and name = :name'); // 値をバインド $id = 1; $name = '田中太郎'; $stmt->bindParam(':id', $id, PDO::PARAM_INT); $stmt->bindParam(':name', $name); // executeでクエリを実行 $stmt->execute();
上記の例のように、bindParam()関数の第一引数をプリペアドステートメントのSQL文にある:idのような名前つきプレースホルダーの文字列を指定することで、対象の名前プレースホルダーにバインドされます。
筆者プロフィール
平野大輝(ひらのだいき)
スキル:PHP・Java・JavaScriptを用いて様々なアプリを開発するWebエンジニア。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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