PHPで画像を表示する3つの方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPHPで画像を表示する3つの方法について現役エンジニアが解説しています。PHPで画像を表示する方法として、フォルダにある画像ファイルを表示する方法や外部サイトのURLから画像を表示する方法、データベースに格納されている画像データを表示する方法を解説します。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
PHPで画像を表示する3つの方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、PHPに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PHPで画像を表示する3つの方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
PHPで動的サイトを制作する時、画像を表示する機会が多いかと思います。
この記事では、画像をPHPで表示する方法を紹介します。その方法は、表示する画像をどこから取得するかで、次の3つに分けられます。
- フォルダの画像を表示
- 外部URLの画像を表示
- データベースに保存された画像を表示
順番に見ていきましょう。
目次
フォルダに格納されている画像を表示する
3つの表示方法うち、PCのローカルフォルダに格納されている画像を表示するやり方が一番よく使われる方法でしょう。ローカルフォルダの画像を表示するには、画像ファイルへのパス(PC内のファイルの場所を表す)をまず用意します。
$filePath = 'C:/Users/yasun/Pictures/dog.jpg';
次にfile_get_contents関数を使って画像データを読み込みます。
file_get_contents関数
ファイルパスからそのファイルのデータを文字列として取得する関数です。関数の書式は次のようになります。
file_get_contents ( ファイル名やURL [, インクルードパスを使うか = FALSE [, コンテキストリソース [, 読み込み開始オフセット位置 = 0 [, int 読み込み最大バイト数 ]]]] )
この関数は第1引数にファイルへのパスを渡します。もしファイルの一部のみ読み込みたい場合は、第4引数に読み込み開始位置を、第5引数に読み込むバイト数を指定します。
返り値は取得したファイルデータか、失敗した時はFALSE を返します。
file_get_contents関数を使って画像を表示
// パスから画像データを取得 $data = file_get_contents($filePath); // header関数でコンテンツの形式が画像であると宣言 header('Content-type: image/jpg'); //データを出力 echo $data;
実行結果
ブラウザに犬の画像が表示されます。
[PR] PHPを学んで未経験からWebエンジニアを目指す方法とは
外部サイトのURLから画像を表示する
時には画面に表示したい画像がローカルフォルダではなくて、外部サイトに存在することもあるでしょう。
例えば、PHPコードを実行しているWebサーバにアップロードファイルを保存できない制限がある時などはawsのs3のような外部のストレージサービスを利用することになります。その場合ファイルは外部サービスに保存して、保存した場所にURLを使って外部からファイルにアクセスします。
そんな時にも、前述のfile_get_contents関数が活躍します。
ファイルのURLを使って画像を表示
//例としてPexels(https://www.pexels.com/ja-jp/)の犬の画像のURLを使用 $url = 'https://images.pexels.com/photos/1287830/pexels-photo-1287830.jpeg?auto=compress&cs=tinysrgb&dpr=3&h=750&w=1260'; $data = file_get_contents($url); // 以下は同様にブラウザに出力 header('Content-type: image/jpg'); echo $data;
実行結果
ブラウザに犬の画像が表示されます。
データベースに格納されてる画像を表示する
最後に画像がデータベースに保存されている場合の表示方法をご紹介します。
一般に画像はファイルサイズが大きくなるので、そのままデータベースに保存するとテーブル操作の実行速度が遅くなるなど問題が出てくるので、どうしても保存したい場合はサイズの小さい画像を保存したり、画像専用の独立したテーブルを用意するなどの工夫が必要です。
PDOクラス
PHPでデータベースを操作するにはPDOクラスが便利です。MySql、SQLite、PostgreSQLなど複数のリレーショナルデータベースを違いを意識せずに同じ記述方法で操作できるクラスです。
PDOクラスで画像データを取得
PDOクラスでデータベースに接続して、データを取得するコードは次のようになります。ここでは、例としてpictures テーブルから ‘dog.jpg’ というファイル名の画像データを取得しています。
// 検索するファイル名 $fileName = 'dog.jpg'; // データベース接続情報を引数に渡してPDOクラスのインスタンスを作成 $dbh = new PDO('mysql:domain=localhost;dbname=tasksdb;', 'dbuser', 'dbpass'); // SQLで filename が dog.jpg のレコードを取得するSELECT文を作成 // ?はプレースホルダーで、ファイル名を直接SQLに含めないようにしている $sql = 'SELECT data FROM pictures WHERE filename = ?;'; // prepareメソッドでプリペアードステートメントを作成 $stmt = $dbh->prepare($sql); // プレースホルダー(?)を置き換えるために、$fileNameを引数として渡して、executeメソッドを実行 // ここで実際にデータベースに対してクエリが実行され、結果がレコードセットとして記憶される $stmt->execute([$fileName]); // fetchAllメソッドで、結果のレコードセットを取得し、最初のレコードを$imageに代入 $record = $stmt->fetchAll(PDO::FETCH_ASSOC)[0]; // 以下は同様にブラウザに出力 header('Content-type: image/jpg'); echo $record['data'];
実行結果
ブラウザに犬の画像が表示されます。
補足説明
上記のコードにプレースホルダーがあります。これはセキュリティ保護が目的です。
ユーザー入力データなどのファイル外部のデータをそのまま検索キーとして使うと、入力データにSQL文を含めることで、開発者の意図しないテーブル操作が実行されてしまう恐れがあります(SQLインジェクション攻撃)。これを防ぐために、プレースホルダーとプリペアードステートメントを利用しています。
まとめ
この記事では画像をPHPで表示する3つの方法について解説しました。
Web開発では画像を扱う機会は頻繁にあると思いますので、少なくとも最初のフォルダの画像を表示する方法は覚えておくと良いでしょう。
筆者プロフィール
メンター安野
Webアプリケーションエンジニアとして長年健診業界で業務システムの開発に従事してきました。 TechAcademyではPHP/Laravelコースを担当しています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
TechAcademyでは、初心者でもPHPやフレームワークのLaravelを使ってWebアプリケーション開発を習得できるオンラインブートキャンプPHP/Laravel講座を開催しています。
挫折しない学習方法を知れる説明動画や、現役エンジニアとのビデオ通話とチャットサポート、学習用カリキュラムを体験できる無料体験も実施しているので、ぜひ参加してみてください。