Pythonのloggingモジュールでログファイルをローテートする方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonのloggingモジュールでログファイルをローテートする方法について現役エンジニアが解説しています。ログのローテート(回転)とは、新しい空のログファイルで追記を再開することです。ファイルが大きくなり、解析が難しくなります。loggingモジュールでローテート方法を解説します。
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Pythonのloggingモジュールでログファイルをローテートする方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。
Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonのloggingモジュールでログファイルをローテートする方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
ログをローテートすべき理由
ソフトウェアの実行履歴を確認したり、問題発生時に原因を分析したりするのに、ログファイルは不可欠です。
一方でログを単一のファイルに追記し続けると、ログファイルが極端に大きくなり、解析しづらくなります。あまりにファイルが大きくなると、コンピュータのメモリ不足でファイルを開けない場合すらあります。
このような事態を防ぐため、それまでログを追記していたファイルを別の名前に移動し、新しい空のログファイルで追記を再開することを、「ログのローテート(回転)」と言います。
ローテートの契機には、ログのサイズが一定値を越えた場合や、定期的(一日に一度など)な処理がありえます。
loggingモジュールとは
loggingはPythonでログを出力したり、ログファイルを処理したりするのに便利なモジュールです。レベル(DEBUG, INFO, WARNなど)ごとのログ出力制御や、前述のローテート処理もサポートしています。
ログファイルとローテートする方法
ソースコード
import logging import logging.handlers import time logger = logging.getLogger() logging.basicConfig(level=logging.INFO) logger.addHandler(logging.handlers.RotatingFileHandler(filename='sample.log', maxBytes=100, backupCount=3)) i = 0 while True: logger.info('log %d' % i) i += 1 time.sleep(1)
実行結果
プログラムを実行すると、sample.logログファイルが生成されます。
ファイルサイズが100バイトを超過すると、sample.logはsample.log.1に名前変更され、新ファイルのsample.logにログが追記されていきます。さらに時間が経過すると、sample.log.1, sample.log.2, sample.log.3 の3世代のバックアップが作成されます。
解説
- getLoggerメソッドでログ取得用オブジェクトを取得しました
- addHandlerメソッドでログローテート用のハンドラを指定しました
- ハンドラ生成時に、ログファイル名、ファイル上限サイズ、バックアップ世代数などを指定できます。
まとめ
この記事ではログファイルをローテートする理由を解説しました。またloggingモジュールを用いたローテート方法を紹介しました。
監修してくれたメンター
橋本紘希(はしもとひろき)
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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