PythonでWebサイトへ自動ログインする機能の実装方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonでWebサイトへ自動ログインする機能の実装方法について現役エンジニアが解説しています。Pythonのライブラリであるseleniumを使うとブラウザの自動操作などを行うことができ、WebページのスクレイピングやWebサイトへ自動でログインすることができます。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
監修してくれたメンター
nakamoto
PythonでWebサイトへ自動ログインする機能の実装方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
PythonでWebサイトへ自動ログインする機能を利用することで、実務でPythonを利用した自動操作を行うことができるようになります。
目次
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PythonでWebサイトへ自動ログインする機能の実装方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
seleniumとは
seleniumはホームページの情報(HTMLなど)を取得、操作が可能なPythonのライブラリです。
seleniumを使用するとホームページの自動実行などが可能となり、Webデータのスクレイピングなどに活用されています。
seleniumを利用した自動ログイン機能の実装
seleniumの機能を確認するために、一番わかりやすいホームページの操作の自動実行の仕組みについて説明します。
例として、ホームページのログイン画面でログイン操作を自動で実行する例を使って説明します。
自動ログインするWebページの要素を取得する
今回はWordPressのログイン画面を例に解説します。
ここでは、操作対象となるログイン画面のHTML要素を取得します。
ログイン画面をChromeで起動して、「その他のツール」から「デベロッパーツール」を起動すると次の状態になります。
ブラウザの右側にこのWordPress画面のHTML要素を表示しており、赤枠で囲った部分が今回使用する要素です。
次の3つの要素を取得して、それぞれ値を設定(ボタンはクリック)してあげればログインできます。
- 「ユーザー名またはメールアドレス」のフォーム(input)要素
- 「パスワード」のフォーム(input)要素
- 「ログイン」ボタン(submit)要素
サンプルコード
import sys
import sys
from selenium import webdriver
import os
os.chdir("c:\your-execpath\login_sample")
import logging
import logging.config
# ログ出力設定 ※本件では詳細割愛
logging.config.fileConfig('logging.conf')
logger = logging.getLogger('root')
logging.debug("AUTO LOGIN START")
# 自動ログイン関数を宣言
#
#
def AutoLogin():
# 起動するブラウザを宣言します
browser = webdriver.Chrome('c:\your-execpath\login_sample/chromedriver.exe')
# ログイン対象のWebページURLを宣言します
url = "https://target_url.jp"
# 対象URLをブラウザで表示します。
browser.get(url)
# ログインIDとパスワードの入力領域を取得します。
login_id = browser.find_element_by_xpath("//input[@id='user_login']")
login_pw = browser.find_element_by_xpath("//input[@id='user_pass']")
# ログインIDとパスワードを入力します。
userid = "wp-users"
userpw = "wp-pwxxxxxx"
login_id.send_keys(userid)
login_pw.send_keys(userpw)
# ログインボタンをクリックします。
login_btn = browser.find_element_by_xpath(".//input[@id='wp-submit']")
login_btn.click()
# AutoLogin関数を実行します。
#
ret = AutoLogin()
実行結果
解説
ソースコードは大きく4段階に分かれています。
- ブラウザの起動
- ログインID、パスワードフィールドの抽出
- ログインID、パスワードの入力
- ログインボタンをクリック
1.ブラウザの起動
browser = webdriver.Chrome(‘c:\your-execpath\login_sample/chromedriver.exe’)では、webdriver.Chromeで、chromedriver.exeを指定してブラウザ操作を開始します。
url = “https://target_url.jp”では、アクセスするURLを変数URLに代入します。
browser.get(url)では、対象URLをブラウザで表示します。
2.ログインID、パスワードフィールドの抽出
ここでは、ブラウザを立ち上げたらログインIDとパスワードを入力します。
入力フィールドは、Chromeのデベロッパーツールで調べた要素を指定して抽出します。
次のコードでログインIDとパスワードの入力領域を取得します。
login_id = browser.find_element_by_xpath("//input[@id='user_login']") login_pw = browser.find_element_by_xpath("//input[@id='user_pass']")
3.ログインID、パスワードの入力
ここでは、ログインIDとパスワードの要素が取得できたらその要素に向けて値を入力します。
userid = "wp-users" userpw = "wp-pwxxxxxx" login_id.send_keys(userid) login_pw.send_keys(userpw)
4.ログインボタンをクリック
ここでは、ログインIDとパスワードを入力できたらログインボタンをクリックします。
ログインボタンはinputのsubmit要素を見つけて指定します。
今回はidで要素の特定ができるので、idで要素を指定して抽出します。
そしてinput要素が抽出できたら、その要素に対してclick命令を出します。
login_btn = browser.find_element_by_xpath(".//input[@id='wp-submit']") login_btn.click()
まとめ
今回は、Pythonでseleniumを使った自動ログインの実装方法を解説しました。
Chromeのデベロッパーツールなどを用いて、抽出すべき要素を正確に抽出する必要がありました。
Chromeのデベロッパーツールを利用して要素が抽出できれば、あとは値の入力やボタンクリックなどの命令文を実装するだけでした。
今回はログインを例にとりましたが、その他の操作(ページ送りなど)にも活用できますのでぜひ試してみてください。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Pythonを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
- つまずかず「効率的に」学びたい
- 副業や転職後の「現場で使える」知識やスキルを身につけたい
プログラミングを学習していて、このように思ったことはありませんか?
テックアカデミーのPythonコースでは、第一線で活躍する「プロのエンジニア」が教えているので、効率的に実践的なスキルを完全オンラインでしっかり習得できます。
合格率10%の選考を通過した、選ばれたエンジニアの手厚いサポートを受けながら、人工知能(AI)や機械学習の基礎を学べます。
まずは一度、無料体験で学習の悩みや今後のキャリアについて話してみて、「現役エンジニアから教わること」を実感してみてください。
時間がない方、深く知ってから体験してみたい方は、今スグ見られる説明動画から先に視聴することをおすすめします!