Pythonによるisinstance関数の利用方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonによるisinstance関数の利用方法について現役エンジニアが解説しています。isinstance関数はオブジェクトが特定の型、特定のクラスのインスタンスなのかを判定することができます。使い方の似ているtype関数との違いについてもみてみましょう。
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Pythonによるisinstance関数の利用方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。
Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonによるisinstance関数の利用方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
isinstance関数とは
isinstance関数とは、オブジェクトの特定の型、特定のクラス(サブクラスを含む)を判定する関数です。
また、オブジェクトの型を取得することも可能です。
例えば、変数’a’が文字列型であるか判定したい場合や、変数’b’がList型であるか判定したいときに使用します。
isinstance関数の使い方
isinstance関数は、第一引数にオブジェクト、第二引数に型、クラスが必要です。
返り値は、bool型を取り、第一引数がオブジェクトとして、第二引数の型、もしくはクラスのインスタンスである場合、Trueを返します。
例えば、下記のような使い方をします。
isinstance(object, type) isinstance(object, class)
isinstance関数を利用してオブジェクトの型判定をしてみよう
ここでは、実際にオブジェクトの型を判定していきましょう。
3つほどの簡単なコードを見ていきます。
isinstance("apple", str) # True isinstance("apple", int) # False isinstance("apple", object) # True
1つ目、2つ目の例はappleの型が文字列型であることから正しいことがわかります。
3つ目の例は、Pythonでは全ての型、クラスがobjectクラスのサブクラスであることを考慮すると、
“apple”はobjectクラスのサブクラスのインスタンスであるため、Trueを返されることになるでしょう。
isinstance関数は、第二引数に型やクラスを要素とした複数の要素を持つtupleを取ることで、オブジェクトがtupleの要素のどれかのインスタンスであるかを判定することが可能です。
isinstance("apple", (str, int)) # True isinstance("apple", (float, list, tuple)) # False
1つ目の例は、”apple”が文字列型であることから、Trueが結果として返ってきます。
2つ目の例は、”apple”はfloat, list, tupleのいずれの型でもないため、Falseが返ってくるでしょう。
類似している関数として、type関数があります。しかし、type関数では、objectのサブクラスの場合はFalseとなるので注意が必要です。
そのため、一般的に簡単な判断を行いたい場合にはisinstanceの使用が推奨されます。
執筆してくれたメンター
菊田俊平(きくたしゅんぺい)
AIリサーチャー・AIエンジニア。 大学での研究と、スタートアップ企業でAIの開発を行う。推薦システム、動画の分類API、データプロダクトの開発経験あり。 |
Pythonによるisinstance関数の利用方法がとてもよくわかったので良かったです!
これからもわからないことがあったら聞いてね!
分かりました。ありがとうございます!
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