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Pythonのdatetimeによる時刻比較について現役エンジニアが解説【初心者向け】

初心者向けにPythonのdatetimeによる時刻比較について現役エンジニアが解説しています。datetimeとは時刻情報や日付情報など時間に関する情報を操作するためのPythonの標準オブジェクトです。datetimeオブジェクトの書き方や使い方、時刻比較の方法について解説します。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

Pythonのdatetimeによる時刻比較について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

田島悠介

今回は、Pythonに関する内容だね!

大石ゆかり

どういう内容でしょうか?

田島悠介

Pythonのdatetimeによる時刻比較について詳しく説明していくね!

大石ゆかり

お願いします!

この記事では、Pythonにおけるdatetimeモジュールのdatetimeオブジェクトを使った時刻の操作方法について説明します。

目次

 

datetimeとは

まずは、「datetime」について簡単に説明しておきます。

「datetime」はPythonにおける標準ライブラリである「datetimeモジュール」において、時刻情報や日付情報などの時間に関する情報を操作するためのオブジェクトです。

datetimeモジュールには、日付と時刻の両方を扱える「datetimeオブジェクト」、日付のみを扱う「dateオブジェクト」、時刻のみを扱う「timeオブジェクト」、が存在します。

datetimeオブジェクトが使えれば、dateオブジェクトやtimeオブジェクトで行うことのできる処理ができます。datetimeオブジェクトの使い方を知っていれば日付や時刻に関する操作で困ることはあまりないでしょう。

また、datetimeモジュールには今紹介したオブジェクト以外にも、「timedeltaオブジェクト」があります。

timedeltaオブジェクトは、時間の差を扱うためのオブジェクトです。このtimedeltaオブジェクトを使うことで、2つの時間情報についてのオブジェクト間の時間差をとることや、経過時間などを扱うことができます。

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datetimeの使い方

それでは、datetimeモジュールで一番便利とも言えるdatetimeオブジェクトの基本的な使い方と、2つのdatetimeオブジェクトの時間を比較する方法について紹介していきます。

まず、datetimeモジュールをインポートします。

import datetime

datetimeオブジェクトを生成するには、

datetime.datetime(年, 月, 日, 時, 分, 秒, ミリ秒, タイムゾーン)

のように、生成したい時刻の指定を行います。引数のうち、「時」以後の5つの引数は省略することができます。その場合はタイムゾーン以外すべて0になるので注意してください。「タイムゾーン」という引数は、どこの日付、時刻かを指定するものです。

例えば、2021年1月1日のオブジェクトを生成したい場合は、

datetime.datetime(2o21, 1, 1)

と引数を指定します。

また、現在時刻のdatetimeオブジェクトを取得することもできます。

そのためには、now()メソッドを使って、

datetime.now()

とするだけで取得ができます。

また、生成したdatetimeオブジェクトの情報を知りたい場合は、

print(datetimeオブジェクト)

とすると、全ての情報が表示されるほか、

print(datetimeオブジェクト.year)

print(datetimeオブジェクト.hour)

などとすれば、指定した部分だけを表示することができるということも知っておいた方が良いでしょう。

2つのdatetimeオブジェクトの時間差を取得したい場合は、単純に引き算をして、

timedeltaオブジェクト = datetimeオブジェクト1 - datetimeオブジェクト2

のようにすることでtimedeltaオブジェクトとして取得することができます。

datetimeを利用して時刻を比較してみよう

それでは、datetimeオブジェクトを用いて2つの時刻の比較をしてみましょう。

今回は、現在時刻のdatetimeオブジェクトと適当な時刻のdatetimeオブジェクトを生成して、その差を表示する処理を行います。

import datetime # datetimeモジュールのインポート

datetime1 = datetime.datetime.now() # 現在時刻のdatetimeオブジェクトの生成
datetime2 = datetime.datetime(2021, 1, 1, 12, 00) # 2021年のdatetimeオブジェクトの生成
# 生成したdatetimeオブジェクトを表示して確認
print(datetime1)
print(datetime2)

# 2つのdatetimeオブジェクトの差を取得
timedelta = datetime1 - datetime2
# 表示して確認
print(timedelta)

このコードを実行すると、

2021-01-05 18:54:28.108376
2021-01-01 12:00:00
4 days, 6:54:28.108376

のように表示されて、意図したとおりに時刻の差を取得することができました。

まとめ

この記事では、Pythonで時刻情報を操作できるdatetimeモジュールのdatetimeオブジェクトを比較する方法について紹介しました。

便利なモジュールなので使ってみてください。

監修してくれたメンター

メンターOS

AIプログラミングを使って開発を行う。

プログラミング歴は約3年でPythonは割と得意。好きな物理理論は一般相対性理論で動物も好き。

 

大石ゆかり

内容分かりやすくて良かったです!

田島悠介

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

大石ゆかり

分かりました。ありがとうございます!

 

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