JavaからKotlinへ移行する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaからKotlinへ移行する方法について現役エンジニアが解説しています。KotlinとはAndroidアプリの正規な開発言語で、Javaと100%の完全な互換性があります。しかし、JavaにあってKotlinにない文法や書き方があります。JavaからKotlinに移行する方法について解説します。
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JavaからKotlinへ移行する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
初心者向けにKotlinの入門向けサイトをまとめた記事もありますので読んでみてください。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Androidアプリ開発講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Androidアプリ開発に関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
JavaからKotlinへ移行する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
Kotlinへ移行する理由やメリット
Kotlinは2017年にAndroidアプリの開発用言語として正式採用されました。KotlinはJavaと同等の機能を安全かつ簡潔に記述できるプログラミング言語です。
Kotlinには以下のような特徴があります。
- ソースコードを簡潔に記述できる:型推論やデータクラスなど、ソースコードを簡潔に記述できる仕組みが数多く取り入れられています
- Null安全:Null許容型とNull非許容型が明確に分けられています。そのためJavaの開発者を悩ますエラー NullPointerException が基本的に発生しません。
- 定数と変数の分離:定数と変数を明確に分けて記述することができます
- Javaと100%の互換性:KotlinはJVM(Java仮想マシン)で動作します。よってJavaと100%の互換性があり既存の資産を有効活用することができます
実際にソースコードを比較してみましょう。ボタンをクリックする処理を例にします。
Java
// ボタンを取得 Button button = (Button)this.findViewById(R.id.button); // ボタンをクリックした際のイベントリスナー button.setOnClickListener(new View.OnClickListener() { @Override public void onClick(View v) { // TextViewを取得 TextView editText = (TextView)MainActivity.this.findViewById(R.id.editText); // TextViewに入力されたtextをトーストで表示する Toast.makeText(getApplicationContext(), editText.getText().toString(), Toast.LENGTH_LONG).show(); } });
Kotlin
// ボタンをクリックした際のイベントリスナー button.setOnClickListener { // TextViewに入力されたtextをトーストで表示する Toast.makeText(applicationContext, editText.text.toString(), Toast.LENGTH_LONG).show() }
Kotlinでは非常に簡潔に記述できることが分かります。
またAndroid Studioにおいてもボタンといった画面の部品をidで簡単に指定できる機能が用意されるなど、より簡潔に記述できるよう機能強化が行われています。
移行時の注意点
KotlinはJavaと100%の互換性が保たれているため、1つのプロジェクト内で両方のソースコードが共存可能です。ただし1つのファイル内での共存はできないため注意しましょう。
Javaのソースコードは拡張子が .java 、Kotlinのソースコードは拡張子が .ktとなります。また互換性は保たれていますがJavaにあってKotlinに無い文法、書き方が異なる文法などがあるため、開発者はそのような点を中心に学習すると良いでしょう。
Android DeveloperやKotlin公式サイトには多くの情報が掲載されています。
Android Developer : KotlinでAndroidアプリを開発する
効率的に移行するためのTips
Android StudioにはJavaのソースコードをKotlinに変換する機能が用意されています(Codeメニューから「Convert Java File to Kotlin File」を選択します)。移行の際には積極的に利用すると良いでしょう。
ただし、既存の全てのソースコードをKotlinに変換する必要はありません。 KotlinはJavaと互換性が保たれているため、既存のプロジェクトであれば、部分的にKotlinを導入しながら、徐々に適用範囲を広げていく方が導入しやすいと思われます。
もちろん、新しいプロジェクトであれば全てKotlinでプログラムを記述することで問題ありません。
まとめ
今回の記事ではJavaからKotlinに移行する方法について学習しました。
監修してくれたメンター
太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア。 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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