【ゼロから作る!】初心者から始めるAndroidアプリ開発の開発手順とは
Androidアプリ開発をこれから勉強したいと考えている初心者向けに基礎から応用までまとめて紹介しています。どうやって進めたら良いか分からないという人は開発手順や便利なツールを知ることができるはずです。
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Androidアプリの開発手順をゼロから紹介していきます。
今回の記事では、アプリを作ったことがないという未経験者でも分かりやすく2人のキャラクターが登場しながらAndroidアプリ開発について解説しています。
「Androidアプリを作る上で必要なもの」「Androidアプリを作ってリリースしてみたい」などそれぞれシチュエーションに分けて細かく紹介していきます。
では、Androidアプリの開発手順を実際に見ていきましょう!
目次
田島メンターってなんでiPhoneとAndroid、両方のスマホ持ってるんですかー?
なんでって両方のアプリを勉強するためだよ!
え、でも同じアプリ入れてるじゃないですかっ!
実はね、iPhoneとAndroidで同じアプリでも違うデザインになっていたりするんだよ!
へぇ〜そうなんですね。どっちも同じように作ってると思ってました!
実は結構違うんだよね!
ちなみにiPhoneとAndroid、それぞれ持ってる人の割合って何%くらいか知ってる?
んー、私の周り見てもみんなiPhoneだからほとんどiPhoneなんじゃないですかー?
たしかに日本人でiPhone使ってる人は多いよね!
でも世界ではスマホを使ってる人の71.9%くらいがAndroidって言われているんだよ!(2021年1月statcounter調べ:Mobile Operating System Market Share Worldwide | StatCounter Global Stats)
え、そうなんですかー!初めて知りました!
アプリを海外の人に使ってもらおうと思ったらAndroidから作る方が良いかもね!せっかくだからAndroidアプリの作り方を一通り説明しようか?
ぜひ!知っておきたいです!(Androidアプリ作れたら海外で働く夢も叶うかも♪)
Androidアプリ開発をする上で必要なもの
- PC(Mac/Windows/Linuxのいずれか)
- Android Studio
- JavaやKotlinなどのAndroid開発言語
Androidアプリの開発を進めるためには上の3つが必要です。
PC
MacやWindowsなどのOSに関わらず、メモリは16GBほど搭載しておくと、開発する際にストレスなく動作させることが可能です。
もちろん、CPU性能も影響します。
開発環境
Android StudioではなくEclipseという環境でアプリ開発することも可能ですが、Android Studioで作る場合が一般的です。
Android Studioに関しては次の記事を参考にしていただくと分かりやすいです。
「AndroidStudio」を使ったアプリ開発環境の構築方法 | TechAcademyマガジン
言語
Java
Javaは世界中の基幹システムで使われているプログラミング言語です。
Androidアプリ開発でも利用しますが、業務システムでもよく利用されるため、Javaを習得することで幅広い業務のシステム開発を行うことが可能になります。
Javaについては、次の記事を参考にしていただくと分かりやすいです。
今さら聞けない!Javaとは 【初心者向け】 | TechAcademyマガジン
Kotlin
KotlinはJava言語と100%の互換性を保ちつつ、より簡潔にソースコードを書けるよう、現代的な言語仕様が多く取り入れられています。
2010年に開発が始まり、2017年にはAndroid開発用言語として正式サポートされた新しい言語のため、書きやすい文法であるよう工夫されています。
Kotlinについては、次の記事を参考にしていただくと分かりやすいです。
Androidアプリ開発に使うメリットを解説!Kotlinとは【初心者向け】 | TechAcademyマガジン
Dart(Flutter2)
Dart言語を利用してAndroid開発をを行う際、Flutter2というフレームワークを利用します。
Flutter2を利用することで、「iOS」「Android」などのスマホアプリ、「Windows 10」「macOS」「Linux」などのデスクトップアプリ、「Google Chrome」「Safari」「Microsoft Edge」など、ブラウザアプリを1つのソースコードですべて開発可能です。
JavaScript(React Native)
JavaScriptを利用するReact Nativeでは、React.jsというフロントエンドフレームワークを利用してスマホアプリの開発が可能です。
基本的にはフロントエンドプログラミングの技術を利用しているため、フロントエンドエンジニアがスマホアプリを開発する際、低い学習コストで開発が可能です。
React.jsもReact NativeもFacebookがサポートしています。
React Native · A framework for building native apps using React
また、中にはツールを使ってアプリ開発できるものもありますが、プログラミングをして自分の力で作りたいという人は「Java」というプログラミング言語を理解する必要があるでしょう。
C#(Unity)
C#を利用して開発するUnityでは、ゲームの開発を行うことが可能です。
Unityで開発したゲームは、AndroidやiPhoneなどのスマホアプリだけでなく、PlayStationやNintendoSwitchやXboxなどの家庭用ゲーム機用や、WindowsやMacやLinuxなどのPC向けゲームなどでリリースすることが可能です。
Unityについては、次の記事を参考にしていただくと分かりやすいです。
今さら聞けない!ゲーム開発で人気のUnityとは | TechAcademyマガジン
C#(.net)
Xamarin という機能を利用して、iOS、Android、Windows向けアプリケーションを実装可能です。
Xamarinという名称は、今後、MAUI という名称に変更される予定です。
Xamarin とは – Xamarin | Microsoft Docs
ノーコード
ノーコードとは、コードを書かずに実装が可能なツールを言います。
実際プログラミング言語を学ばなくてもある一定レベルのアプリを作成することが可能です。
スマホアプリを実装可能なノーコードツールはたくさんありますが、代表的なものとしてGoogleが買収したAppSheetなどがあります。
Make an App with No-Code. Start building today for free. (appsheet.com)
Javaって聞いたことあります!なんだかよく分かってないけど!
おお、いいね!Javaという言語自体は20年くらい前からあって、アプリだけじゃなくてWebや携帯機器を作る上でも便利な言語なんだよね。
じゃあ、Javaができたらいろんな仕事ができそうですね!
・・・ゆかりちゃん、そういうところは頭の回転早いよね(笑)
実際にAndroidアプリを作ってみる
実際にAndroidアプリを作ろうと思ったら「企画→設計→開発」といった流れが一般的です。
企画
「こんなアプリを作ってみたい」と思ったら具体的に企画していきます。
個人で作るアプリであれば、アイデアが細かく決まっている必要はないでしょう。
作りながらこういう機能が欲しいと思い浮かぶことも多々あります。
- どんなアプリなのか
- 誰がそのアプリを使うのか
- どんな機能、どんな画面が必要なのか
- (収益を得るのであれば)どこで収益を得るのか
などは企画段階で決めておく方が良いでしょう。
設計
設計では、アプリの画面設計図を作成しましょう。
CacooやProttといったツールを利用すれば、初心者の方でも作成がしやすくなるのでおすすめです。
開発
アプリの形がイメージできる画面設計図が完成したら実際にアプリを作っていきましょう。
Androidアプリは、Android Studioを使ってアプリの画面や機能を作っていきます。
具体的には、XMLで画面を作り、ソースコードを書いて正常な動作を行います。
例えば、ログイン機能を作る場合「ログインする画面」と「ログインに成功した後の画面」が少なくとも必要になります。
- ユーザー名とパスワードでログインする
- ログインに成功したらログインした状態でトップページに飛ぶ
この1と2を連動させるためにコードを書く必要があります。
また、ログインに失敗した時の表示画面やコードも必要になるでしょう。
さっきのJavaっていうのはソースコードを書くために必要な知識になるから覚えておこうね!
そもそもなんでAndroidアプリを作るのにJavaを使うんですか?
良い質問だね!
GoogleがJavaという言語を選んだんだけど、Javaは他の言語でできないことを効率良くできたり、ずっと人気の高い言語で使える人も多いだろうと思って採用してるんだよ。
そうなんですね!
アプリをリリースしてみる
Androidアプリをリリースする際、Google Playで公開することが一般的でしょう。
アプリを公開するときにはGoogle Play デベロッパーコンソールと公開用ツールを使用します。
また、それらを使用するためにGoogleアカウントをデベロッパーとして登録する必要があります。
登録料に$25(一度支払えば年数制限なく使用可能)支払う必要がありますので、覚えておきましょう。
ちなみにAndroidアプリの場合、iOSアプリがApp Storeのみでのリリースと違いGoogle Play以外にもアプリストアが存在しています。
Google Play以外のアプリストアとしては、Amazonアプリストアなどが有名でしょう。
Androidアプリっていろんなところで出せるんですね!
そうそう!それにiOSアプリと違って審査が厳しくないから比較的簡単にリリースできるよ!24時間以内には審査が終わっているからね。
へぇ〜すごい早いですね!
アプリで収益を得る
Androidアプリで収益を得ようと思ったら3つの方法があるので、紹介していきます。
- 有料ダウンロード
- 広告
- アプリ内課金
有料ダウンロード
有料ダウンロードは、アプリを有料で販売することです。
有料であるため、無料アプリよりもダウンロードされるのは難しいです。
それでも有料ダウンロード販売しているアプリは一定のファンを抱えている物が多いです。
最初から有料ダウンロード販売するのは難しい場合、まずは機能を制限したものを無料ダウンロードしてもらい、ファンになってもらってから有料ダウンロードアプリを再度購入していただく方法もあります。
広告
広告はアプリ内に広告を表示して収益を得ます。
アプリ自体は無料で使ってもらい、広告を出すことで収益を上げられます。
広告は収益を上げる上で一番手軽です。
これはユーザーが無料でアプリをダウンロードしてくれるためです。
アプリの内容にもよりますが、海外市場も含めての配信が可能なアプリの場合は、アプリ内の表示を多言語で表示できるようにしておくことで、売上を最大化することが可能です。
代表的な広告配信事業者としてGoogleが行っているAdMob があります。
アプリ内課金
アプリ内課金はゲームによく使われます。
アプリ自体は無料でダウンロードできるようにし、アプリ内課金をすることで良いアイテムを手に入れることができる手法などが代表的です。
ゲームアプリ以外だと、機能制限した状態で、アプリを無料ダウンロードしてもらい、1機能追加するごとにアプリ内課金をしてもらう手法があります。
最近って有料アプリあんまり見ないですよね。
そうだね。まずダウンロードしてもらおうと思ったら無料で公開するのが良いかもね。
でも稼ごうと思ったら有料アプリで出した方が手軽じゃないですかー?
もちろん公開するだけでいいから楽かもしれないけど、アプリ全体の売上の90%は無料アプリで使っていく中で課金するタイプだと言われているんだよ!
だから最近無料アプリが多いんですね!
おさらい
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日本では、iPhoneの方がスマホのシェアは多いですが、世界的にはAndroidのシェアが圧倒的です。
海外の人にも使ってもらいたい、グローバル展開したいと考えるのであれば、Androidアプリの開発は欠かせないでしょう。
Androidアプリは1人からでも開発できるので、ぜひチャレンジしてみてください。
監修してくれたメンター
中本賢吾(なかもとけんご) アジマッチ有限会社 代表取締役社長開発実績:事業会社向け新規事業SNS構築・Shopify海外進出ネットショップ構築、AWSや専用サーバ下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用した画像解析、店舗検索スマホアプリ開発、不動産賃貸・売買事業者様向けWebシステム、政府系金融機関向けVue.jsによるフロントエンド開発、など。ボランティアでプログラミング学校を運営し、中学生がノーコードチャットアプリリリース、小学生がオリジナルAndroidアプリをGoogle Playでリリース、NHK Whyプログラミング入賞、全国Programing Festival入賞など実績多数。 |
また、現役エンジニアから学べる無料のプログラミング体験会も実施しているので、ぜひ参加してみてください。
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