JavaでListをコピーする方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

JavaでListをコピーする方法について、テックアカデミーのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

目次

• Listとは
• Listをコピーする時の注意点
• Listをコピーする方法
• 実際に書いてみよう
• まとめ
• Javaを学習中の方へ

そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

 

Listとは

まずは、List型について簡単に説明しておきます。

Listは、複数の要素を順序付けて保持できるデータ型です。

同じように複数の値を保持できるデータ型として、通常の変数を使って次のように定義できる配列もあります。

int[]

しかしListには、保有データに対して使えるメソッドが各種用意されています。

 

Listの定義は次のように行います。

List<データ型名> オブジェクト名 = new ArrayList<データ型名>();

 

Listは複数の値を保持できますが、データの型は揃っている必要があります。

データ型は初期化時に指定します。

 

例えば文字列データを保持するListの場合は、以下のように定義します。

List<String> sample = new ArrayList<String>();

 

Listをコピーする時の注意点

Listのコピーには、「ディープコピー」と「シャローコピー」の2種類があります。

コピーの種類を間違えるとデータの値が想定通りでないなどの問題が生じることがあります。

 

• ディープコピー

元のListのデータがコピーされ、元のListと作成したListは2つの異なるListとして動作します。

普段パソコン上で行っているファイルのコピーと同じ要領です。

 

• シャローコピー

元のListの参照先をコピーしたListを作成します。

2つのListの参照先は同じであるため、片方に変更を加えるともう片方にも反映されます。

 

[PR] 未経験からWebエンジニアを目指す方法とは

Listをコピーする方法

• ディープコピー

Listに付属するclone()メソッドを利用します。

Listオブジェクト.clone()

もしくは、コンストラクタに元のListを代入します。

new ArrayList<データ型名>(元のListオブジェクト)

 

• シャローコピー

代入演算子イコールを使って代入します。

List<データ型名> 新しいListオブジェクト = 元のListオブジェクト

 

実際に書いてみよう

では、実際にコードを書いてみて、ふるまいを確認してみましょう。

1つのListから、ディープコピーとシャローコピーを使って2つのListを作成します。

その後、元のListの値を変更し、その変更がディープコピーで作成したリストには反映されず、シャローコピーで作成したListには反映されることを確認します。

 

import java.util.ArrayList;
import java.util.List;

public class ListCopy {
    public static void main(String[] args) {

        //コピー元のリストを作成
        List originalList = new ArrayList();
        originalList.add("赤");
        originalList.add("白");
        originalList.add("黄");

        //ディープコピー
        List deepList = new ArrayList(originalList);
        List shallowList = originalList;

        System.out.println("元のリスト(変更前)の内容");
        for (String s : originalList) {
            System.out.println(s);
        }

        //元のリストの変更
        originalList.set(0, "青");

        System.out.println("元のリスト(変更後)の内容");
        for (String s : originalList) {
            System.out.println(s);
        }

        System.out.println("ディープコピーしたリストの内容");
        for (String s : deepList) {
            System.out.println(s);
        }

        System.out.println("シャローコピーしたリストの内容");
        for (String s : shallowList) {
            System.out.println(s);
        }
    }
}

 

実行結果は以下の通りです。

元のリスト(変更前)の内容
赤
白
黄
元のリスト(変更後)の内容
青
白
黄
ディープコピーしたリストの内容
赤
白
黄
シャローコピーしたリストの内容
青
白
黄

 

元のリストに対する変更が、ディープコピーで作成したリストには反映されず、シャローコピーで作成したListには反映されていることが確認できました。

 

まとめ

この記事では、JavaにおけるList型のコピー方法について解説しました。

コピーの仕方で、コピー元の変更が反映されるかどうか、というところが大事なポイントです。

ディープコピー、シャローコピーはList以外のコピーでも出てくることがありますので違いを覚えておきましょう。

 

 

Javaを学習中の方へ

これで解説は終了です、お疲れさまでした。

• つまずかず「効率的に」学びたい
• 副業や転職後の「現場で使える」知識やスキルを身につけたい

プログラミングを学習していて、このように思ったことはありませんか？

テックアカデミーのJavaコースでは、第一線で活躍する「プロのエンジニア」が教えているので、効率的に実践的なスキルを完全オンラインでしっかり習得できます。

合格率10%の選考を通過した、選ばれたエンジニアの手厚いサポートを受けながら、JavaやServletの技術を使ったWebアプリケーション開発を学べます。

まずは一度、無料体験で学習の悩みや今後のキャリアについて話してみて、「現役エンジニアから教わること」を実感してみてください。

時間がない方、深く知ってから体験してみたい方は、今スグ見られる説明動画から先に視聴することをおすすめします！