Pythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得する方法について現役エンジニアが解説しています。ワイルドカードとは、文字列の指定や探索の際に、全ての文字、任意の1文字、文字列の範囲を指定する記号や記述方の事を指します。ワイルドカードには*や?や-があります。
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監修してくれたメンター
nakamoto
Pythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得する方法について、テックアカデミーのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
Pythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得することで、該当するフォルダのファイルをすべて確認できます。
実務でも、Pythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得して、ファイル操作を行いますので、ぜひ学習してみてください。
目次
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Pythonに関する内容だね！
どういう内容でしょうか？
Pythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得する方法について詳しく説明していくね！
お願いします！
ワイルドカードとは
ワイルドカードとは、文字列の指定や探索の際に、任意の1文字か任意の長さを指定することで、文字列の集合体を表現します。
正規表現と似ていますが、ワイルドカードでは、任意の文字列や任意の数値のような範囲をざっくりと表現します。
正規表現は、文字列のパターンを細かく表現することが可能です。
ワイルドカードには、「*」や「?」や「-」が存在します。
ワイルドカードの使い方
代表的なワイルドカードの役割と使い方について紹介します。
[記号]
“＊”
[役割]
任意の文字列を指定できます。
「*」はアスタリスクという呼び方をします。
[使い方]
例えば、” * ” のみで条件指定をした場合はすべての文字列が対象です。
” abc* “と条件指定した場合は、abcから始まる文字列が対象になります。
また、” *abc* “と条件指定することで、abcが含まれる文字列が対象になります。
[記号]
” ? ”
[役割]
任意の1文字を指定できます。
「?」はクエスチョンマークといいます。
[使い方]
例えば、” ? “のみを条件で指定した場合は、1文字のみで構成される文字列が対象になります。
” abc??? “と条件指定した場合は、”abcdef”や”abc123″のように、”abc”と3文字の文字列で構成される文字列が対象になります。
[記号]
” [- ] ”
[役割]
[ – ]の範囲内に含まれる文字列を指定できます。
ハイフンという呼び方をします。
[使い方]
例えば” [0-9] “と条件を指定して使用すると、0から9までの任意の数字1文字が対象になります。
” [a-zA-Z] “と条件を指定すると、任意の半角英字1文字が対象になります。
ワイルドカードを活用してファイルリストを取得する方法
Pythonでは、globモジュールを使用することで、ワイルドカードを活用してファイルリストを取得できます。
次のような文法で、globモジュールを使ってファイルリストを取得できます。
また、’ファイルパス’をワイルドカードを使用したファイル名にすることで、現在のフォルダ内に存在する、条件にマッチしたファイル名をリスト型で取得できます。
import glob
glob.glob('ファイルパス')
実際に使ってみよう
それでは、Pythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得する方法について、サンプルコードを参考に実際のファイルリストを取得してみましょう。
サンプルコード
import glob
print('全てのファイルを取得')
print(glob.glob('*'))
print('"e"+任意の文字列から始まるファイル名を取得')
print(glob.glob('e*'))
print('"M"+任意の7文字から始まるファイル名を取得')
print(glob.glob('r???????'))
print('"m"+任意の半角英字3文字から始まるファイル名を取得')
print(glob.glob('m[a-zA-Z][a-zA-Z][a-zA-Z].tar.gz'))
実行結果
解説
import globでは、globモジュールをインポートしています。
print(‘全てのファイルを取得’)では、「全てのファイルを取得」という表示をしています。
print(glob.glob(‘*’))では、「表示結果は「[‘runner_php’, ‘exec_stdout.txt’, ‘Main.py’, ‘exec_stdin.txt’, ‘exec_stderr.txt’, ‘runner_mysql’, ‘main.tar.gz’, ‘run_user’]」です。
print(‘”e”+任意の文字列から始まるファイル名を取得’)では、「”e”+任意の文字列から始まるファイル名を取得」という表示をしています。
print(glob.glob(‘e*’))では、eから始まる文字列をすべて表示しています。
表示結果は「[‘exec_stdout.txt’, ‘exec_stdin.txt’, ‘exec_stderr.txt’]」です。
print(‘”r”+任意の7文字から始まるファイル名を取得’)では、「”r”+任意の7文字から始まるファイル名を取得」という表示をしています。
print(glob.glob(‘r???????’))では、rという文字から始まり、その後7文字の文字で構成される結果を表示しています。
表示結果は「[‘run_user’]」です。
print(‘”m”+任意の半角英字3文字から始まるファイル名を取得’)では、「”m”+任意の半角英字3文字から始まるファイル名を取得」という表示をしています。
print(glob.glob(‘m[a-zA-Z][a-zA-Z][a-zA-Z].tar.gz’))では、mという文字から始まり、その後、半角英字3文字から構成され、ファイル形式が.tar.gzのファイルを表示しています。
表示結果は「[‘main.tar.gz’]」です。
まとめ
今回は、Pythonでワイルドカードを活用してファイルリストを取得する方法について紹介しました。
*で、任意の文字列を指定できました。
?で、任意の1文字を指定できました。
-で、[ – ]の範囲内に含まれる文字列を指定できました。
Pythonを使ってファイル操作をするような場面では、今回紹介した手法を組み合わせることで様々な処理ができるようになります。
ワイルドカードはファイル名取得以外にも様々な場面で使用するので、今回紹介した内容を参考に理解を深めてください。
書きながら覚える！Pythonで正規表現を使う方法も参考にしてみてください。
内容が分かりやすくて良かったです！
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね！
分かりました。ありがとうございます！
Pythonを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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