Pythonにおけるcompile()の利用方法について現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonにおけるcompile()の利用方法について解説しています。Pythonは通常コンパイルを行う必要はありませんが、compile()によって内部表現にコンパイルすることができます。使用する場面の例と書き方を見てみましょう。
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Pythonにおけるcompile()の利用方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
compile()の利用方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
compile()とは
compileとは、Pythonの組み込み関数の一つで、Pythonコードを内部表現(※)にコンパイルします。
(※)Pythonコードそのものよりも、機械(コンピュータ)での実行に適した形式です。
compile()の使い方
・compileを呼び出すには、以下3つの引数(とオプション引数)を指定します。
compile(source, filename, mode)
・sourceはコンパイル対象とする、Pythonコード文字列です。
・filenameは通例<string>とします。
・modeはPythonコードの評価方法を示すもので、exec, eval, singleのいずれかです。
・詳細は公式リファレンスを参照してください。
compile()を利用してPythonコードをコンパイルしてみよう
ソースコードおよび実行結果
インタプリタで実行します。
>>> s = '''x = 2 ... print("X is", x) ... ''' >>> compiled = compile(s, '', 'exec') >>> compiled <code object at 0x0000022404BF0F50, file "", line 1> >>> exec(compiled) X is 2
解説
・Pythonコード(※)を文字列sとして定義しました。
・文字列sをコンパイルし、compiled変数に代入しました。compiledを評価すると、code objectという型になっていることがわかります。
・compiledをexec関数で評価すると、(※)を実行したのと同じ結果を得られました。
まとめ
この記事ではcompile関数を用いてPythonコードをコンパイルする方法を紹介しました。
一般のPythonユーザがcompile関数を使う機会はまずありませんが、Python言語自体の開発にかかわったり、Pythonの動作をより深く理解したりする際には有用な関数です。
監修してくれたメンター
橋本紘希(はしもとひろき)
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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