require文との違いも！PHPでinclude文を使う方法【初心者向け】現役エンジニアが解説
プログラミング初心者向けにPHPで外部ファイルを読み込む際に書くinclude文を使う方法について解説しています。外部ファイルを読み込むrequire文との違いについても説明しているので、よく理解できるはずです。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元：GMOリサーチ株式会社 調査期間：2021年8月12日～8月16日 調査対象：2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18～80歳の男女1,000名 調査手法：インターネット調査
PHPで書くinclude文の書き方について、テックアカデミーのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
外部ファイルを読み込む際は、require文も使ったりしますが、require文との違いについても説明します。
初心者でも簡単に書けるので、実際にソースコードを書いて覚えていきましょう。
目次
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
includeとは
include文は、外部ファイルを読み込んで実行する際に利用します。
1つのファイルにプログラムを書いていると膨大な行数になり、ソースコードが読みづらくなったりバグが発見しづらくなったりします。
そのため、機能や用途ごとにファイルを分割して記述することが求められます。
require文との違い
外部ファイルを読み込む文として、include文の他にrequire文があります。
両者とも外部ファイルを読み込み実行するまでは同じですが、異なる点もあります。
読み込むファイルがなかったりファイルの指定を間違えた場合に、include文は警告を出してそのままプログラムを実行します。
include文に対し、require文はエラーを出力してプログラムが停止します。
田島メンター！includeとrequireの違いはわかったんですが、どういう時に分けて使えばいいのかわかりません！
重要なプログラムファイルが読み込めなかった場合、停止した方がいいのでrequireがいいよね。includeはhtmlファイルとかを読み込んでページの特定の位置に差し込むとき何かが良いね。
なるほど！includeでHTMLで作ったメニューやお知らせを読み込めば一括で管理できそうですね。
そうだね。では、さっそく書いてみよう！
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include文の書き方
基本の書き方
ファイルのパスは、指定したファイルの位置（ディレクトリ）を示す値です。
include文は次のように、includeの後ろにファイルのパスを指定します。
ファイルのパスは、指定したファイルの位置（ディレクトリ）を示す値です。
代表的には次の2種類の書き方があります。
()で囲まない方法
include "ファイルのパス";“ファイルのパス”で指定したファイルをincludeで読み込んでいます。
()で囲む方法
include("ファイルのパス");(“ファイルのパス”)で指定したファイルをincludeで読み込んでいます。
異なるディレクトリの場合
異なるディレクトリにファイルがある場合は、呼び出すファイルから、読み込むファイルへ正しくパスの指定を行う必要があります。
実行ファイル
include.phpが実行ファイルです。
実行したいinclude.phpファイルがuserディレクトリにある場合を示しています。
include.phpのファイル位置を示す内容がパスです。
/home/user/include.php読み込むファイル
include.phpと同じuserディレクトリの中にあるlibディレクトリの中にinclude2.phpが存在します。
/home/user/lib/include2.php読み込む処理
include.phpから、include2.phpと同じuserディレクトリ内のlibディレクトリ以降を指定することで、include2.phpを読み込むことが可能です。
include "lib/include2.php";
include_once文
includeと同様の処理ですが、１回しか処理を読み込まないinclude_onceがあります。
include_onceでは、ファイルが読み込み済みかをチェックし、読み込み済みの場合は再度ファイルを読み込みません。
include_onceを利用する場合は、処理時に同じファイルが複数回読み込まれ、関数の再定義や変数の再代入の可能性を回避する目的で利用します。
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実際に書いてみよう
それでは実際にプログラムを書いてみましょう。
「include.php」と「include2.php」といった2つのファイルを用意します。
「include.php」にinclude文を書いて、「include2.php」ファイルを読み込みます。
サンプルコード（include.php）
<?php
include "./testlib/include2.php";
run();解説（include.php）
<?phpでは、PHPプログラムが開始されることを意味します。
require(“./testlib/include2.php”);では、include.phpからみた時に、同じディレクトリにあるtestlibディレクトリの中にある、include2.phpを読み込む指定をしています。
run();では、include2.phpにあるrun関数を実行しています。
サンプルコード（include2.php）
<?php
print("オンラインプログラミングスクールはn");
function run(){
print("テックアカデミーがおすすめ！");
}解説（include2.php）
<?phpでは、PHPプログラムが開始されることを意味します。
print(“オンラインプログラミングスクールはn”);では、オンラインプログラミングスクールはという文字列と、改行であるnを準備して、print関数で表示しています。
function run(){では、run関数を宣言しています。
print(“テックアカデミーがおすすめ！”);では、テックアカデミーがおすすめ！という文字列をprint関数で表示しています。
}では、run関数の宣言を終了しています。
表示結果
まとめ
今回はinclude文を紹介しました。
- require文との違い
- include文の書き方
- 同一ディレクトリと異なるディレクトリによるファイルパスの指定方法
それぞれの役割と基本的な使用方法を理解すると、PHPの理解につながります。
includeと似ているrequireについては、PHPのrequire文の使い方を参考にしてみてください。
上の例では、読み込んだファイルの関数も、ちゃんと使うことが出来ていますね。
そうだね。
あ！今気がついたんですけど、外部のサイトのファイルも読み込むことが出来るんでしょうか？
セキュリティ上好ましくないけど、php.iniって設定ファイルのallow_url_includeって項目をONにすれば大丈夫だよ。
| この記事を監修してくれた方
中本賢吾（なかもとけんご） 開発実績：PHPフレームワークによるフランチャイズ企業向け会員制SNS。Shopifyによる海外進出用大規模ネットショップ構築。Vue.jsによる金融機関向け内部アプリ。AWSやLinuxハウジングサーバーでの環境構築。人工知能を利用した画像判別システム。小売チェーン店舗用スマホアプリ。Wordpressによる不動産チェーン店向け賃貸・売買仲介システム。基幹システム移管用データコンバートシステム。小学生がUnityでオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース、NHK Whyプログラミング入賞、全国Programing Festival入賞、中学生がノーコードでSNS型PWAアプリリリースなど、ボランティアプログラミング教育活動行っている。 |
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