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今さら聞けない!ターミナルの使い方【初心者向け】

Mac OSで利用できる【ターミナルの使い方】を初心者向けに解説した記事です。プログラミングの際にも役立ちます。背景色や文字の色を変えられる基本の設定から紹介。また、主要コマンドも11個紹介しているのですぐに使い始められます。

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Mac OSを使っていると、システム環境設定などでは設定することができない、高度な設定をしたいと思う場合があるかと思います。

そのようなカスタマイズをおこなうためには、Mac OSのターミナルという機能を使う必要があります。また、ターミナルはプログラミングをする際にも利用します。

そこで今回は、初心者向けにターミナルの利用方法を紹介します。

 

なお本記事は、TechAcademyのWebアプリケーションオンラインブートキャンプの内容をもとに紹介しています。

なお、今回の記事の内容は動画でもご覧いただけます。

テキストよりも動画の方が理解しやすいという場合はぜひご覧ください。

目次

本記事は、下記の流れで説明します。主要コマンドも紹介しているので、記事を読んだらすぐに使ってみてください。

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ターミナルとは

ターミナルとは、コマンドと呼ばれる命令文を用いてMacの操作や設定をおこなうためのツールです。

通常は利用する必要はありませんが、高度な設定をする場合や、Macでプログラミングをおこなう場合には利用する必要があります。

Windowsにおけるコマンドプロンプトと呼ばれているものとほぼ同じものです。

ターミナル上では、マウスやトラックパッドを用いて操作するのではなく、キーボードで「コマンド」と呼ばれる命令を入力することによって操作します。

この記事では、ターミナルの基本的な使い方や、よく利用されるコマンドについてまとめています。

 

 

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ターミナルの使い方

ターミナルは、「アプリケーションフォルダ」内の「ユーティリティフォルダ」にインストールされています。

ss-1

起動すると、次のような真っ白な画面が表示されると思います。

しばらくすると時刻などが表示されますので、それまで待ちましょう。

ss-2-620x434のコピー

このとき表示されている文字の意味は、次の通りです。

  • ログイン日時:ターミナルを起動した日時、1行目に表示
  • コンピュータ名:コンピュータの名前、2行目前半に表示
  • ディレクトリ:現在のディレクトリの位置、2行目後半に表示

※この画像では個人情報が含まれるために上記の情報は消していますが、実際は画像中赤文字の上にこれらの情報が表示されます

 

ディレクトリとは、「Finder」で言うところの「フォルダ」と同じものです。

例えば、先ほどの画像で示したターミナルで開いているディレクトリは、個人情報なため、ここでは白で隠してありますが、Macのユーザ名と同じ名前のディレクトリです。

Finderですと、次のようにフォルダに該当します。
(左側のメニューから、自分のユーザ名と同じフォルダを開いています)

ss-3

このように、ターミナルは特定のディレクトリについて操作をおこなうツールになります。

そのため、特定のファイルに対して操作をおこないたい場合、そのファイルが存在するディレクトリに移動してから操作する必要があります
(詳しくは「コマンドの使い方」にて記載します)

 

ターミナルの設定は、通常のアプリケーションと同じく、上部バーの「ターミナル」内にある「環境設定」からおこなえます。

ss-4

 

背景や文字の色を変えたい場合は、この環境設定中にある「プロファイル」から変更することができます。

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ここでは、あらかじめ用意されているいくつかの配色パターンから、背景色や文字の色を選ぶこともできます。

例えば、この画像中にある「Homebrew」を選択すると、ターミナルは次のように変わります。

ss-6

また、これらの配色は自分の好きな色にカスタマイズすることもできます。

カスタマイズする場合は、同じくプロファイルの左下にある「+」ボタンから、新しいプロファイルを作成し、右側の「テキスト」や「ウィンドウ」のタブを切り替えながら、色などを選択します。

 

 

ターミナルの主要コマンド

基本的な設定がわかったら、ターミナルのコマンドを覚えていきましょう。

今回は、ターミナルでよく利用するコマンドを11個紹介していきます。全てのコマンドは、入力した後にEnterを押すことによって実行されます。

 

cd

ディレクトリ間を移動する場合に使用します。

「ターミナルの使い方」でも述べたとおり、ターミナルでは1つのディレクトリしか開くことができません。
そのため、他のディレクトリにあるファイルを操作したい場合は、そのディレクトリまで移動する必要があります。
(パスを指定する方法もありますが、ここでは割愛します)

このディレクトリの移動に用いるコマンドが「cd」コマンドです。
「cd ディレクトリ名」と入力して実行します。
例えば、現在のディレクトリ中にある「Documents」ディレクトリへ移動したい場合は、「cd Documents」と入力します。
このとき、もし入力したディレクトリが存在しない場合は、「No such file or directory」というエラーが出ます。

また、現在のディレクトリよりも1つ上のディレクトリへ移動したい際は、「cd ../」と入力します。

これらのディレクトリ名は、連続で入力することもできます。
例えば、Documentsディレクトリ内にあるtextディレクトリを開きたい場合は、「cd Documents/text」と入力すると移動できます。

 

ls

現在のディレクトリ内に存在する、ディレクトリやファイルを表示するコマンドです。

このコマンドは「ls」のみで実行します。
例えば、先ほど画像で示したユーザ名のディレクトリですと、この図のように表示されます。(ユーザー名は白で隠してあります)

ss-7

Finderのフォルダと比較すると、全く同じ名前のディレクトリを表示していることが分かるかと思います。

先ほど紹介したcdコマンドでディレクトリを移動する際は、このlsコマンドで事前に移動したいディレクトリが存在するか確認すると便利です。

 

mkdir

ディレクトリを作成するためのコマンドです。

「mkdir 作成したいディレクトリ名」で実行します。
例えば「mkdir AAA」と入力し実行すると、AAAというディレクトリが作成されます。

 

rm

ファイルを削除するコマンドです。

「rm ファイル名」で実行します。
このコマンドで削除したファイルはゴミ箱には入らず、また警告等も出ませんので、十分注意して実行するようにしてください。
誤って重要なファイルを削除してしまった場合、コンピュータが起動しなくなる可能性もあります。

 

mv

ファイルやディレクトリの名前を変更する場合や、移動する場合に利用します。

用途が2つあるので紛らわしいのですが、どちらの場合も「mv AAA BBB」のように入力して実行します。
AAAとBBBは、ファイルまたはディレクトリの名前です。
このコマンドを実行した場合の動作は、このAAAとBBBによって、次のように異なります。

  • BBBというディレクトリが存在する場合は、AAAをBBBの中へ移動
  • BBBというファイルが存在する場合で、かつAAAがファイルの名前である場合は、BBBへ上書き保存
  • BBBが存在しない場合には、AAAをBBBという名前に変更

 

cp

ファイルをコピーするコマンドです。

「cp AAA BBB」と入力すると、AAAというファイルがBBBという名前でコピーされます。
このとき、BBBというファイルが既に存在している場合は、BBBへ上書き保存します。
また、BBBがディレクトリの名前である場合は、BBBディレクトリの中にAAAがコピーされます。

 

pwd

今開いているディレクトリまでのパスを表示します。

ターミナルで今どのディレクトリを表示しているのか分からなくなったら、このコマンドを実行しましょう。
このコマンドもlsと同様に、「pwd」のみで実行します。

 

man

コマンドのマニュアルを開きます。

マニュアルは英語ですが、各コマンドのオプションなどが表示されるので、1度は試してみましょう。
「man マニュアルを開きたいコマンド名」で実行します。
例えば、「man man」と入力した場合は、次のようにmanコマンドの利用方法が表示されます。

ss-8

このマニュアルを読んでいると、「OPTIONS」という項目があることが分かるかと思います。
この記事では説明を割愛しましたが、多くのコマンドにはオプションと呼ばれる機能を付加して実行することができます。

例えばmvやcpコマンドで「-n」オプションを付けて実行すると、上書き保存を防止することなどができます。
特にプログラミングなどをターミナルでおこなう場合にはオプションもかなり利用することになると思いますので、こちらのmanコマンドでオプションの使い方などを一通り目を通してみましょう。

このマニュアルは、終了する場合に「q」を入力します。
qを入力して終了しないと、次のコマンドを受け付けませんので注意しましょう。

 

find

ファイルやディレクトリの検索に利用します。

「find 検索する場所 -name 検索するファイル名」で実行します。
「検索する場所」が分からない場合には、先ほどのpwdコマンドやlsコマンドを用いて、大体の目星を付けましょう。

 

clear

ターミナル画面をクリアし、表示された文字を全て消去します。

実行した内容が取り消される訳ではありません。
同じコマンドを何度も実行する場合などは、どのコマンドをいつ実行したのかが分かりにくくなってしまいます。
そのような場合はこのコマンドを実行し、一旦ターミナルを見やすくしましょう。
このコマンドは「clear」のみで実行できます。

 

exit

ログアウトする場合に用います。

通常のターミナル利用では、ログアウトせずにターミナルを終了しても問題ありません。
しかし、サーバ等に接続している場合は必ずこのコマンドでログアウトしてからターミナルを終了しましょう。

このコマンドは「exit」のみで実行できます。

exitではなく、「logout」コマンドでもログアウトすることができます。

 

 

 

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さいごに

今回の記事は以上です。

ターミナルではかなり高度な設定や操作をおこなうことができます。しかし、コマンドを一度実行してしまうと、その操作を取り消すことはできません。

rmコマンドの欄にも記載しましたが、コンピュータ中の重要なファイルを消去してしまったり、破損させてしまったりした場合は、起動しなくなる場合も起こりえます。

インターネット上では、ターミナルで実行できる様々なコマンドが紹介されていますが、どのような動作をするのか分からないコマンドは、十分に調べてから実行するようにしましょう。

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