Pythonプログラムをターミナル/コマンドプロンプトで実行する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonプログラムをターミナル/コマンドプロンプトで実行する方法について現役エンジニアが解説しています。ターミナルやコマンドプロンプトからPythonプログラムを時効することが出来ます。パスが通っていない場合はPythonの実行プログラムまでの絶対パスを書く必要があります。
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監修してくれたメンター
橋本 紘希
Pythonプログラムをターミナル/コマンドプロンプトで実行する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
本記事はテックアカデミーのPython講座の内容をもとに解説しています。
目次
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonプログラムをターミナル/コマンドプロンプトで実行する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
ターミナルでの実行方法(MacおよびLinuxの場合)
ターミナルとはMacやLinuxのPCにあらかじめインストールされている、コンピュータに指令を出すためのソフトウェアです。
コンピュータに指令を出すためのソフトウェアを「コマンドライン」と呼びます。
Pythonをインストールした上で「.py」を拡張子に持つファイル (.pyファイル) を実行する場合、ターミナルを使うことができます。
Pythonにパス (PATH) が通っている場合
パスとは、ターミナルからソフトウェア (アプリケーション) を起動する際に、「ソフトウェアを探して起動する」対象としてあらかじめ指定されているディレクトリのことです。
そのため、パスが通っている (パスが指定されている) 場合、ターミナルで Python またはPython3 と打ち込むとPythonが起動します。
MacやLinuxにPython2がプリインストールされている場合、Pythonと打つとPython2が起動し、Python3と打つとPython3が起動します。
Python2はサポートが終了しており、Python3が推奨されていますので、以下ではPython3の実行法を学んでいきましょう。
Pythonのプログラムファイル (.pyファイル) を実行する場合には、Pythonコマンドに続けて、ファイルを指定します。
ファイルの指定方法には相対パス、絶対パスがあります。
# 相対パスでファイルを指定する場合 python3 program.py # 絶対パスでファイルを指定する場合 python3 /path/to/program.py
相対パスでファイルを指定する場合、対象のファイルと同じディレクトリで上記コードを実行する必要があります。
Pythonにパスが通っていない場合
Pythonにパスが通っていない場合、「Pythonと打ち込まれたとき、どこにアプリケーションを探しに行くか」が指定されていない状態です。
そのため、Python3とターミナルに打ち込んでも「Python3というアプリケーションが見つかりません」というエラーが表示されます。
この場合、Python3の実行ファイルの場所を絶対パスで指定することでPython3を起動することが可能です。
以下はPythonコマンドが /usr/bin/python3 にある場合の例です。
# Python3を絶対パス、プログラムファイルを相対パスで指定する場合 /usr/bin/python3 program.py # Python3もプログラムファイルも絶対パスで指定する場合 /usr/bin/python3 /path/to/program.py
上記のように、Python3を絶対パスで指定するとコマンドが長くなってしまいますので、あらかじめパスを通しておくほうが簡潔です。
/usr/binをパスに加えるにはターミナルで下記のコマンドを実行しましょう。
export PATH=$PATH:/usr/bin
ただし、コマンド実行時にはスペースなどを入れてはいけません。
また、実際には/usr/binは最初からパスが通っていることがほとんどです。
コマンドプロンプトでの実行方法(Windowsの場合)
コマンドプロンプトとは、Windowsにプリインストールされているコマンドラインです。
MacやLinuxにおけるターミナルと同じように、コマンドプロンプトからPythonを起動し .py ファイルを実行できます。
Pythonにパスが通っている場合
ターミナルを用いて実行する場合と同様で、下記のとおりです。
# 相対パスでファイルを指定する場合 python3 program.py # 絶対パスでファイルを指定する場合 python3 C:pathtoprogram.py
Pythonにパスが通っていない場合
以下は、Pythonコマンドが C:Python37python.exe にある場合の例です。
# Python3を絶対パス、プログラムファイルを相対パスで指定する場合 C:Python37python.exe program.py # Python3もプログラムファイルも絶対パスで指定する場合 C:Python37python.exe C:pathtoprogram.py
Windowsの場合も同様に、Python3を絶対パスで指定するとコマンドが長くなってしまいます。
Windowsでパスを指定する場合、Windowsの「システム環境変数の編集」メニューから、「PATH」に任意のパス (上記だとC:Python37) を追加しましょう。
実際に書いてみよう
サンプルコード
以下のコードをhello.py として保存します。
# hello.py print('Hello,World')
実行方法と結果
コマンドプロンプトからhello.pyを実行してみましょう。
なお、今回の実行方法は以下を仮定しています。
- コマンドプロンプトのディレクトリとhello.pyのディレクトリは同じで、hello.pyは相対パスで指定可能
- Python3の実行ファイル (python.exe) はC:Python37以下にあるが、パスが通っていない
# コマンドプロンプトでの実行方法 c:Python37python.exe hello.py # 出力 >> Hello,World
まとめ
この記事では、Pythonプログラムをターミナル/コマンドプロンプトで実行する方法を学びました。
Pythonを起動し、.pyファイルを実行する方法としては最も基本的なものですので、ぜひ使いこなせるようになりましょう。
また、環境変数PATHを通しておくことや、絶対パスと相対パスの使い分けなども重要なポイントです。
執筆してくれたメンター
橋本紘希
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Pythonを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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