乱数を生成!JavaでRandomクラスを使う方法【初心者向け】現役エンジニアが解説
初心者向けにJavaでRandomクラスを使う方法について解説しています。擬似乱数を作る際に便利なクラスです。テストなどを行う際に役に立つと思うので、書き方を理解しましょう。実際にサンプルプログラムを書きながら説明しています。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
この記事では、JavaのRandomクラスを使う方法について解説しています。
乱数を生成する際に便利なクラスなので、ぜひ書き方を理解しておきましょう。
目次
今回はRandomクラスについて解説しよう。
田島メンター!Randomクラスは何をするんですか~?
これは乱数を生成するときに使うんだ。
詳しく見ていこう。
お願いします!
Randomクラスとは
Randomクラスは、疑似乱数(※)を生成するためのクラスです。
科学分野のシミュレーションや、ゲームのキャラクターの動きなど、プログラミングの様々な分野で利用されています。
(※)「真の乱数」との対比で用いられる用語。
乱数のように見えるが、実際には一定の規則で生成されている数字。
Randomクラスの使い方
Randomクラスのインスタンスを初期化します。
次にメソッドを呼びだし乱数を得ます。
以下の例では0以上、100未満の乱数を得ます。
Random random = new Random(); int randomValue = random.nextInt(100);
なお、コンストラクタに初期値(シード)を与えると、生成される疑似乱数列を固定できます。
Random random = new Random(0);
デバッグや数値実験で便利です。
Randomクラスの基本の書き方だね。
この場合、0から99までの数値がランダムに生成されるんですね。
次は実際に、Randomクラスを使った例で確認してみよう。
実際に書いてみよう
じゃんけんの手をランダムに表示するサンプルプログラムを書いていきましょう。
ソースコード
import java.util.Random; public class RandomDemo { public static void main(String[] args) { String[] hands = { "グー", "チョキ", "パー" }; Random r = new Random(); for(int i=0 ; i<5 ; i++) { String hand = hands[r.nextInt(3)]; System.out.println(hand); } } }
実行結果
(注)乱数のため、実行ごとに異なる結果になります。
チョキ パー グー チョキ パー
解説
1行目のimport java.util.Random;では、java.util.Randomパッケージをインポートして、Random関数を利用できるようにしています。
2行目のpublic class RandomDemo {では、RandomDemoというクラスを作成する宣言をしています。
3行目のpublic static void main(String[] args) {は、Javaを実行するための必須メソッドです。
このまま実装して利用していただくと良いです。
4行目のString[] hands = { “グー”, “チョキ”, “パー” };では、文字列型である String[]のhandsという配列を宣言して、{ “グー”, “チョキ”, “パー” }という値を、=を利用して代入しています。
配列については、次の記事も参考にしてみてください。
5行目のRandom r = new Random();では、Randomクラスのインスタンスを作成しています。
これにより、rと記載することで、Randomクラスを利用することが可能になります。
6行目のfor(int i=0 ; i<5 ; i++) {では、for文を利用して繰り返し処理をしています。
最初、変数iに最初0を代入しています。
その後、変数iが5未満の間、7行目以降のfor文の処理を続けます。
i++は、処理が1周するごとに、iに1加算されることを意味します。
for文については、次の記事も参考にしてみてください。
7行目のString hand = hands[r.nextInt(3)];では、nextIntメソッドで0以上3未満の乱数を生成しています。
つまり、配列handの{ “グー”, “チョキ”, “パー” }をそれぞれ、{ 0, 1, 2 }のような形で対応させて考えたとき、nextIntメソッドで0が生成されたら、グーが表示されるようなイメージになります。
8行目のSystem.out.println(hand);では、7行目で用意した{ “グー”, “チョキ”, “パー” }のどれか1つの値を表示しています。
以上、JavaのRandomクラスの使い方を解説しました。
入門向けJavaの学習サイトもまとめているので、あわせてご覧ください。
監修してくれたメンター
橋本紘希(はしもとこうき) システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
Randomクラスを使って、じゃんけんの手をランダムに出力するコードを書いてみたよ。
同様にサイコロを振って出た目を表示する、みたいなこともできそうですね。
nextIntメソッドは0から指定した値「未満」が対象であり、その数値自体は含まないことを意識しておこう。
了解です。ありがとうございました!
Javaを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
- つまずかず「効率的に」学びたい
- 副業や転職後の「現場で使える」知識やスキルを身につけたい
プログラミングを学習していて、このように思ったことはありませんか?
テックアカデミーのJavaコースでは、第一線で活躍する「プロのエンジニア」が教えているので、効率的に実践的なスキルを完全オンラインでしっかり習得できます。
合格率10%の選考を通過した、選ばれたエンジニアの手厚いサポートを受けながら、JavaやServletの技術を使ったWebアプリケーション開発を完全オンラインでしっかり習得できます。
まずは一度、無料体験で学習の悩みや今後のキャリアについて話してみて、「現役エンジニアから教わること」を実感してみてください。
時間がない方、深く知ってから体験してみたい方は、今スグ見られる説明動画から先に視聴することをおすすめします!