実際に作成してみる!Laravelでmigrationを使う方法【初心者向け】
初心者向けにLaravelでmigrationを使う方法について解説しています。マイグレーションファイルを作成するコマンドを説明し、実際にテーブルを作成しています。書き方を参考にしてみてください。
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Laravelでmigrationを使う方法について解説します。
マイグレーションファイルを作成する書き方について理解しておきましょう。
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Laravelに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Laravelでmigrationを使う方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
migrationとは
マイグレーションはデータベースへの変更処理を、マイグレーションファイルは変更処理のコードが書かれたファイルを表します。
コードで変更処理が書けることでアプリケーションのソースコードと一緒に管理できるようになり、新旧バージョンで適切なデータベース構造と状態で動作が可能になることです。
テーブル作成、削除、カラム追加、削除、各種リネームなど DDL (Data Definition Language) としてのコマンドが使用可能です。
migrationファイルの作成方法
マイグレーションファイル作成コマンドは「artisan make:migration do_something」です。
このdo_somethingの部分には例えばcreate_users_tableだったりadd_nickname_to_usersなど、自分が行いたい変更内容を後で読んでも思い出せるように書くといいと思います。実行すると新しいファイルを作成してくれて、必要なクラスを継承したup,downメソッドを持ったクラスを記述しておいてくれます。
作成コマンドにはオプションがあり、それぞれ up, downの内容がより詳細に生成されます。これに必要なことを追記していくだけになります。
テーブル作成処理、デフォルトで必要になるカラム追加処理を記述しておいてくれる。
artisan make:migration create_posts_table —create=posts: posts
テーブルを操作できるように、Schema::table メソッドを呼び出すときの雛形を作ってくれる。
artisan make:migration add_mail_to_posts —table=posts: posts
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migrationファイルの構成
マイグレーションファイルは、IlluminateDatabaseMigrationsMigrationを継承したクラスで構成され up、downメソッドを実装することが基本です。
upはマイグレーション適応時の処理、down はマイグレーション取り消し時の処理を記述します。このことでデータベースの新旧バージョンを行ったり来たりすることができます。
実際、未適応のすべてのマイグレーションの適応は「artisan migrate」、最後に行ったマイグレーション結果の取り消しは「artisan migrate:rollback」で行うことができます。
マイグレーションの適応状況はアプリケーションのデータベースのmigrationテーブルに記録され、一度に実行したマイグレーションは同一のbatchカラム値で管理されます。
実際の記述にあたっては、Schema ファサードを通じてDDLを生成するコードを作成します。主なものとしては、
- Schema::create: テーブルの作成とカラムの定義
- Schema::dropIfExists: テーブルの削除
- Schema::table: カラムの定義
を使用します。
実際にテーブルを作成してみましょう
投稿(posts)という、サロゲートキー(id)、文字列のタイトル(title)、テキストの本文(body)、タイムスタンプ類(created_at,updated_at)、を持ったテーブルを作成します。
artisan make:migration create_posts_table —create=posts
作成されたファイルdatabase/migrations/Y_m_d_his_create_posts_table.phpを開き、upのなかのScema::createの第二引数のクロージャー部分を編集します。(Y_m_d_his はプレフィックス)
<?php use IlluminateSupportFacadesSchema; use IlluminateDatabaseSchemaBlueprint; use IlluminateDatabaseMigrationsMigration; class CreatePostsTable extends Migration { /** * Run the migrations. * * @return void */ public function up() { Schema::create('posts', function (Blueprint $table) { $table->increments('id'); $table->string('title'); // 追記 $table->text('body'); // 追記 $table->timestamps(); }); } /** * Reverse the migrations. * * @return void */ public function down() { Schema::dropIfExists('posts'); } }
以上でテーブル作成のマイグレーションが完成しました。あとはartisan migrateを実行すればテーブルがデータベースに作成されることがわかります。
カラムの制約やインデックス追加などだいたいのやりたい構文が用意されているので、迷ったら公式ドキュメント読んで確認すると良いでしょう。
この記事を監修してくれた方
鵜澤峻平(うさわしゅんぺい) 普現在はフリーランスのエンジニアをしていてプログラミング歴は5年目になります。普段はRails、Laravel、Node.js等を使ってWeb、モバイルアプリケーションを作成しています。開発実績としては、いくつかのWebサービス、コンシューマー向けモバイルアプリケーション、NPO サイトリニューアル、ロボット用プログラムなどがあります。 TechAcademyでメンターをはじめたのは、「プログラミングでやりたいことがある人を応援したい」、「講師と受講者が話し合って学び方を決めていく」に惹かれたからです。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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