JavaScriptのhiddenオブジェクトの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptのhiddenオブジェクトの使い方について解説しています。hidden要素は投稿フォームなどの部品として使用しますが、ブラウザからは非表示として扱われます。セキュリティを高めるための数値などをセットしたりするために使用されます。
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JavaScriptのhiddenオブジェクトの使い方について解説します。
ユーザーに見えないようデータを保持しフォームで送信することができる方法を、実際のコードをもとに解説していきます。
また、入門向けのJavaSriptを学習できるサイトも紹介しているので、合わせてご覧ください。
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
JavaScriptのhiddenオブジェクトの使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
hiddenオブジェクトとは
hiddenオブジェクトは、<input>要素の”hidden”型(以下、hidden要素と表記)をJavaScriptで扱う際の通称です。hidden要素を使うと、Webサイトでユーザーに見えないよう値を保持し、フォームで送信することができます。例えば以下のような値です。
- フォームで送信された値を識別するidや連番
- ページ間の遷移を保証するためのセキュリティトークン
ここで注意すべきは、ユーザーには見えないがHTML上は存在しているという点です。Chromeデベロッパーツールなどを使ってソースコードを表示するとhidden要素の内容も表示されてしまいます。秘匿性の高い情報や認証情報は保持しないよう注意しましょう。
hiddenオブジェクトの使い方
hidden要素は、HTMLで以下のように記述します。
<input type="hidden">
JavaScriptでhiddenオブジェクトを操作するには、以下のように記述します。
var obj = document.getElementById("要素のid");
hiddenオブジェクトを動的に生成することも可能です。
var obj = document.createElement("input"); obj.setAttribute("type", "hidden");
hiddenオブジェクトについて、詳しくは以下のページなどを参考にしてください。
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTML/Element/Input/hidden
実際に書いてみよう
今回のサンプルプログラムでは、hiddenオブジェクトを扱う方法を確認します。ブラウザはChromeを使っています。
<!DOCTYPE html> <html> <head> <meta charset="utf-8"/> <script language="javascript" type="text/javascript"> function add() { var form = document.getElementById("form1"); // hiddenオブジェクトを動的に作成 var manufact = document.createElement("input"); manufact.setAttribute("type", "hidden"); manufact.setAttribute("id", "manufact"); manufact.value = "boeing"; manufact.name = "manufact"; form.appendChild(manufact); } </script> </head> <body> <form method="GET" id="form1"> <input type="text" name="plain_name" id="plain_name" value="政府専用機" /> <input type="hidden" name="plain_type" id="plain_type" value="B777-300ER" /> <input type="button" value="製造社情報の追加" onclick="add();"/> <input type="submit"/> </form> </body> </html>
実行結果は以下のようになります。Chromeデベロッパーツールも使いながら確認しましょう。画面には表示されていませんが、idがplain_typeのhidden要素が存在することが分かります。
次に、「製造社情報の追加」ボタンを押してみましょう。idがmanufactのhidden要素が動的に追加されました。
最後に「送信」ボタンを押してみましょう。URLの末尾にhidden要素の値も含めて、付与されているのが分かります。
?plain_name=政府専用機&plain_type=B777-300ER&manufact=boeing
筆者プロフィール
太田和樹(おおたかずき) ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
hidden要素が使われるケースにはどんなものがありますか?
外部からではなく、ちゃんと自分のサイトのフォームから投稿されたかどうか判別するための数値などをセットしたりするよ。
分かりました。ありがとうございます!
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