Rubyで形態素解析する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyで形態素解析する方法について解説します。

 
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
 

 

形態素解析とは

形態素解析とは、対象となる言語の文法や単語の品詞の情報をもとに、文章を形態素（文章を構成する最小の単位）に分解する解析を指します。

例えば、「太郎はこの本を二郎を見た女性に渡した。」という文章であれば太郎/は/この/本/を/二/郎/を/見/た/女性/に/渡し/た/。/と分解できます。

 

形態素解析エンジンおよびツール

形態素解析を行うためのエンジンやツールがいくつかあります。フリーの形態素解析ツールであれば、MeCab、JUMANやChasenが有名です。

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形態素解析エンジンMeCabとは

MeCabは 京都大学情報学研究科−日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所 共同研究ユニットプロジェクトを通じて開発されたオープンソース 形態素解析エンジンです。

凡用的な設計がされており、java perl python Rubyなど様々な言語で、MeCabを使用できます。

Rubyで形態素解析する方法

Rubyで解析する場合には、解析用の辞書のインストールとGemのインストールが必要になります。まずは辞書のインストールです。今回はHomebrewでのインストールで紹介します。

terminalで以下のコマンドを実行しましょう。

$ brew update
$ brew install mecab mecab-ipadic

 

次にgemをインストールします。

 

gem install mecab

 

これで、require ‘mecab’をすることでMeCabが使用可能になります。

 

実際に書いてみよう

それでは、実際にMeCabを使用してみましょう。
今回は、「太郎はこの本を二郎を見た女性に渡した。」という文章を解析してみます。

以下のコードを書いてみましょう。

require 'mecab'

sentence = "太郎はこの本を二郎を見た女性に渡した。"
# Taggerクラスのインスタンスを取得
tagger = MeCab::Tagger.new
# parseメソッドを使用することで解析結果を文字列で取得
puts tagger.parse sentence

 

結果は以下の通りです。
なお解析結果は、表層形 品詞,品詞細分類1,品詞細分類2,品詞細分類3,活用型,活用形,原形,読み,発音の形で出力されます。

 

太郎    名詞,固有名詞,人名,名,*,*,太郎,タロウ,タロー
は      助詞,係助詞,*,*,*,*,は,ハ,ワ
この    連体詞,*,*,*,*,*,この,コノ,コノ
本      名詞,一般,*,*,*,*,本,ホン,ホン
を      助詞,格助詞,一般,*,*,*,を,ヲ,ヲ
二      名詞,数,*,*,*,*,二,ニ,ニ
郎      名詞,一般,*,*,*,*,郎,ロウ,ロー
を      助詞,格助詞,一般,*,*,*,を,ヲ,ヲ
見      動詞,自立,*,*,一段,連用形,見る,ミ,ミ
た      助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ
女性    名詞,一般,*,*,*,*,女性,ジョセイ,ジョセイ
に      助詞,格助詞,一般,*,*,*,に,ニ,ニ
渡し    動詞,自立,*,*,五段・サ行,連用形,渡す,ワタシ,ワタシ
た      助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ
。      記号,句点,*,*,*,*,。,。,。
EOS

 

以上が、MeCabの使い方になります。参考にしてみてください。

 

筆者プロフィール

メンター金成さん フリーランスエンジニア。 Railsの案件を中心に、様々なアプリケーションを開発してます。 使える言語は、ruby python go 。最近はgoにハマってます。

 

 

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