RubyのDigestモジュールの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyのDigestモジュールの使い方を現役エンジニアが解説しています。Digestモジュールはハッシュ値を生成するためのモジュールです。ハッシュ値とは入力値を元にハッシュ関数で作られる値のことですが、ハッシュ値から元の入力値には戻せない数値のことです。
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RubyのDigestモジュールの使い方について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Digestモジュールの使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
Digestモジュールとは
Digestモジュールとは、ハッシュ値を作成するためのモジュールです。Digestモジュールを使えば、MD5やSHA2などのアルゴリズムでハッシュ値を生成することができます。
ちなみにハッシュ値とは、あるデータを変換して得られるデータを指します。データを一方向にしか変換できないのが特徴で、ハッシュ値から元のデータを復元したり、推測したりできないようになっています。
Webサービスだと、パスワードの保存などで用いられます。また、ブロックチェーンを支える重要な技術でもあります。
Digestモジュールの使い方
Digestモジュールは requireでdigestモジュールを読み込むことで使用できます。例えば、SHA256のアルゴリズムでハッシュ値を計算する場合は
require "digest" p Digest::SHA256.digest("hello")
とすることで、ハッシュ値を得ることができます。
実際に書いてみよう
それでは、実際に書いてみましょう。
今回はSHA256でハッシュ値を計算しますが、MD5やRMD160、SHA1など他のアルゴリズムを使う場合もやり方は一緒です。digestで通常のハッシュを、hexdigestで16進数でのハッシュ値を得ることができます。
# digestモジュールを読み込む require "digest" # SHA256でハッシュ値を出力 p Digest::SHA256.digest("hello") # 16進数で出力 p Digest::SHA256.hexdigest("hello")
実行結果は以下の通りです。
",xF2MxBA_xB0xA3x0E&xE8;*xC5xB9xE2x9Eex16x1Ex1FxA7B^sx043bx93x8Bx98$" "2cf24dba5fb0a30e26e83b2ac5b9e29e1b161e5c1fa7425e73043362938b9824"
またインスタンスを使って、updateメソッドを使用すると、文字列を追加していくことができます。
ハッシュ値を得る際には、digestやhexdigestを使用します。
# SHA256のインスタンスを作成 sha256 = Digest::SHA256.new # helを追加 sha256.update("hel") # helまでをハッシュ化 p sha256.hexdigest # loを追加 sha256.update("lo") # hello をハッシュ化 p sha256.hexdigest
実行結果は以下の通りです。
"d6a81f224bbf2f7c22baddbd5d40730eb20cfb0b3d74e10cab61788214caceb1" "2cf24dba5fb0a30e26e83b2ac5b9e29e1b161e5c1fa7425e73043362938b9824"
以上で、digestモジュールの説明を終わります。
Webサービスを作成する際に、使う場合があるので覚えておきましょう。
筆者プロフィール
メンター金成さん
フリーランスエンジニア。 使える言語は、ruby python go 。最近はgoにハマってます。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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