Railsでタイムゾーンを扱う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRailsでタイムゾーンを扱う方法について現役エンジニアが解説しています。タイムゾーンというのは地域の時間のことです。Railsでタイムゾーンを設定するにはconfigのapplication.rbを変更します。タイムゾーンが違うと時間がずれたりします。
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Railsでタイムゾーンを扱う方法について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Railsでタイムゾーンを扱う方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
タイムゾーンとは
日本での13:00はハワイでの18:00のように、国や地域ごとに時差というものが存在します。タイムゾーンとは、共通の時間を使うエリア一帯のことを指します。
日本で使われている時間は「日本標準時(JST)」と呼ばれており、世界の基準時刻である「グリニッジ標準時(GMT)」や「協定世界時(UTC)」と比較して+9時間の時差があるため、UTC+9やUTC+09:00などと表記されます。
ちなみにハワイでは「ハワイ標準時(HST)」が使われており、UTC-10となります。
Railsでタイムゾーンの設定、確認、取得等を行う方法
Rails のタイムゾーンはconfig/application.rbで設定できます。設定できる項目はconfig.time_zoneとconfig.active_record.default_zimezoneの2種類があります。
config.time_zoneは、Time.zone.nowや Time.currentといったTimeWithZoneに対する設定になります。”Tokyo” や “Sydney”といった都市名を設定することでタイムゾーンを変更できます。何も設定していない場合は “UTC” となります。
config.active_record.default_zimezoneは、DB レコードの読み書きに対する設定になります。
:utc と :local のどちらかを設定することができ、何も設定していない場合は :utc となります。
:local を設定した場合、DBが動作するサーバのタイムゾーンが使用されます。
タイムゾーンの確認や取得は、コンソール上でTime.zoneやTime.currentなどの結果を見るのが良いでしょう。
実際に書いてみよう
まずは rails newで新規アプリケーションを作成しましょう。
$ rails new timezone_check create create README.md create Rakefile ...
コンフィグを変更せずにデフォルトのタイムゾーンを確認してみます。bundle exec rails consoleでコンソールを起動しましょう。
$ bundle exec rails console Running via Spring preloader in process 77113 Loading development environment (Rails 5.2.3) irb(main):001:0>
コンソールを起動したら、Time.currentやTime.zoneを実行します。UTC +00:00、@name=”UTC” となっており、デフォルトだとUTCで動作しているのがわかりますね。
irb(main):001:0> Time.current => Sat, 29 Jun 2019 07:00:14 UTC +00:00 irb(main):002:0> Time.zone => #<ActiveSupport::TimeZone:0x00007ff752b41cd8 @name="UTC", @utc_offset=nil, @tzinfo=#<TZInfo::DataTimezone: Etc/UTC>>
つづいてconfig/application.rbを変更してみましょう。コンフィグ設定箇所に以下を追記します。
config.time_zone = "Tokyo" config.active_record.default_timezone = :local
追記したらbundle exec rails consoleでコンソールを再起動し、もう一度Time.current, Time.zoneを実行してみましょう。
UTC +09:00、@name=”Tokyo”となっており、JSTに変更できているのがわかりますね。
irb(main):001:0> Time.current => Sat, 29 Jun 2019 16:05:53 JST +09:00 irb(main):002:0> Time.zone => #<ActiveSupport::TimeZone:0x00007fa969331b60 @name="Tokyo", @utc_offset=nil, @tzinfo=#<TZInfo::DataTimezone: Asia/Tokyo>>
筆者プロフィール
メンター稲員さん
フリーランスエンジニア。 経験言語:Ruby、Rails、Python、C/C++、Java、Perl、HTML/CSS3、JavaScript、CoffeeScript,Node.js。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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