Pythonをsudoで実行する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonをsudoで実行する方法について現役エンジニアが解説しています。sudoとは、Linux環境でroot権限でコマンドを実行するためのコマンドです。サンプルではroot権限でしか閲覧できないファイルをPythonを使って表示しています。
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Pythonをsudoで実行する方法について解説します。
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonをsudoで実行する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
sudoとは
sudoとは、Linux環境で「root権限でコマンドを実行する」ためのコマンドです。
su(rootユーザに切り替えるコマンド) + 英語のdo、が語源です。
以下のようにコマンドを入力すると、コマンドcommandをroot権限で実行します。
sudo command
sudoでは、実行できるコマンドを制限したり、コマンド履歴を取得したりできます。rootユーザへの切り替えを禁止するが、一部root権限の必要な作業がある、といった状況でよく用いられます。
Pythonをsudoで実行する方法
Pythonをsudoで実行するには、sudoに続けてPythonプログラムとソースコードファイルを指定します。
sudoを使わない場合と同様に、ソースコードファイルの指定は絶対パス、相対パスのいずれでも可です。
sudo python script.py sudo python /path/to/script.py
実際に書いてみよう
ソースコード
以下のソースコードファイルread_shadow.pyを作成しました。
/etc/shadow (暗号化パスワードを保存しているファイル) を表示するプログラムです。
with open('/etc/shadow') as f: print(f.read())
実行結果
[admin@centos7-1 ~]$ python3 read_shadow.py Traceback (most recent call last): File "read_shadow.py", line 1, in with open('/etc/shadow') as f: PermissionError: [Errno 13] Permission denied: '/etc/shadow' [admin@centos7-1 ~]$ sudo python3 read_shadow.py bin:*:17834:0:99999:7::: daemon:*:17834:0:99999:7::: //(略)
解説
最初にsudoなし(普通のユーザ権限)で実行すると、Permission deniedというエラーになりました。
これは、/etc/shadowの読取権限がないためです。
次にsudoありで実行すると、/etc/shadowの中身を読み取れました。
これは、Pythonプログラムがroot権限で実行されたためです。
監修してくれたメンター
橋本紘希
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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