JavaScriptで戻るボタンのイベントハンドラを実装する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptで戻るボタンのイベントハンドラを実装する方法について現役エンジニアが解説しています。戻るボタンが押下されと事を検知するイベントハンドラが無いためWindowオブジェクトにaddEventListenerメソッドを使い、popstateイベント種類を指定します。
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JavaScriptで戻るボタンのイベントハンドラを実装する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
実際のコードをもとに解説していきますので、理解を深めていきましょう。
また、入門向けのJavaSriptを学習できるサイトも紹介しているので、あわせてご覧ください。
目次
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
JavaScriptで戻るボタンのイベントハンドラを実装する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
はじめに
今回はブラウザの戻るボタンでどんな処理が行われているか説明します。
みなさんもご利用になったことがあると思いますが、気軽に前ページに戻ることができる大変便利な機能です。
では、戻るボタンを押した時に具体的にどのようなことが行われているかはご存知でしょうか?
ページ(URL)を移動する場合、通常はWebサーバにリクエストをして新しいページをレスポンスとして受け取ります。
しかしながら、戻るボタンを押した場合は通常の動きと違い、ブラウザがキャッシュしているページを呼び出し表示します。
そのため、サーバを介さず素早くページを表示をすることができます。
戻るボタンとURL遷移の違い
例えば、トップページからメニューページに遷移して、再度トップページに遷移したとします。
戻るボタンを使わずに遷移する場合は、前述の通り遷移のたびにWebサーバにリクエストを送り、返却されたレスポンス(Webページ)をブラウザ上に表示する動作が都度行われます。
下記の図がすべてリクエストを送って遷移した場合です。
3回Webサーバへの問い合わせを行っていますね。
一方、トップページ→メニューページと遷移した後にブラウザの戻るボタンを押した場合は、ブラウザのキャッシュ情報からWebページを表示できますので、Webサーバへの問い合わせは1回少なくなります。
またキャッシュ情報からページを表示するため、リクエストを送る処理やレスポンスをWebサーバで返却する場合に比べ、高速にページを表示できるというメリットがあります。
一方、戻るボタンはWebサーバへ問い合わせを行わず、一度表示したWebの情報を表示していますので、”古い情報”を表示している場合があります。
例えばですが、ECサイトなどで買い物かごに商品を入れて戻るボタンを押した際に、メニュー上部などの買い物かごの商品数が入っていない場合がありますよね。
ページのリロードなどを行えば解消はしますが、古い情報を参照して遷移すると思わぬ不具合が発生する場合もありますので、申込画面などではブラウザの戻るボタンを利用しないように注意を促しているサイトなどもあります。
戻るボタンのイベントハンドラを実装する方法
今回は、戻るボタンが押された時のイベントハンドラを実装する方法について説明してきます。
前述の通り、戻るボタンをユーザーが押した場合に、「申込途中の内容が破棄されますがよろしいですか?」といったアラートの表示を出す場合などに利用することがあります。
しかし、JavaScriptで直接戻るボタンが押下されたことを検知するイベントハンドラはありません。
そこで、利用するのがaddEventListener()です。
これは様々なイベントを処理できる関数で、戻るボタンを押下されたことを検知するには’popstate’のイベント種類を指定します。
‘popstate’は、履歴が更新された時にイベントを検知します。
実際に書いてみよう
それでは実際にaddEventListener()を使用して、戻るボタンのイベントハンドラを実装してみましょう。
形式
window.addEventListener( イベントハンドラ, 関数, イベント伝達)
- イベントハンドラには、先ほど説明した’popstate’
- 関数は取りあえず今回は、’function(e)’
- イベント伝達は、false※もしくは省略
実装
<html>
<head>
<title>JavaScriptで戻るボタンのイベントハンドラを実装する方法</title>
</head>
<body>
戻るボタンを押すと、メッセージが表示されます<br>
<script type="text/javascript">
window.addEventListener('popstate', function(e) {
alert('ブラウザバックを検知しました。');
});
</script>
</body>
</html>
これで、戻るボタンのイベントハンドラの代替え処理を実装できます。
まとめ
今回は、ブラウザの戻るボタンとリクエストによる遷移との違いと、戻るボタンが押された際にJavaScriptで検知する方法を学びました。
現在はSPA(Single Page Application)と呼ばれるWebサーバへのリクエスト回数やページ遷移の少ないWebアプリなども多くなってきており、ブラウザバッグのイベント処理などを制御する際に利用頻度は多くなってきました。
ぜひ、今回の記事の内容を普段の実装で利用する場合に役立ててくださいね。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
JavaScriptを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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