Javaのクラスファイルの実行を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaのクラスファイルの実行について解説しています。クラスはJavaを扱う上で欠かせない概念になります。まずクラスとは、コンパイルとは何かについて学習します。次にクラスファイルの実行の方法について、実際の例を見ながら練習していきましょう。
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Javaのクラスファイルの実行について解説します。
実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。
そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
クラスファイルの実行について詳しく説明していくね!
お願いします!
class(クラス)とは
javaはオブジェクト指向に基づくプログラミング言語です。javaにおいては全てがはclassと、そのオブジェクトによって構成されています。そしてclassの中には、メソッドと、クラスのフィールドを持つ構造になっています。
Javaクラスの構造実生活と比較し、一台の車が一つのオブジェクトであるとします。するとその車は「重量」や「車体の色」といった自身の情報を持ち、これらがクラスフィールドにあたります。
対してメソッドは「前進」「停止」といった機能にあたります。クラスはオブジェクトの設計図にあたります。javaではクラスで定義する構造に基づいたオブジェクトを生成して利用します。
クラスを定義するにはclassを使用します。以下はSampleという名前のクラスです。Sampleクラスはaというint型のフィールドを保有します。
public class Sample { int a = 100; }
コンパイルとは
プログラムがメモリにロードされ、最終的にCPUによって実行されます。CPUは情報を0と1から成る2進数で扱います。そのためCPUが解釈できるようプログラムのソースを2進数に変換する必要があります。この変換の過程をコンパイルと言い、変換するためのツールをコンパイラと呼びます。
Javaは実行環境であるJVMがCPUに処理を実行させる構造になっています。JVMはソースコードからコンパイルによって生成したクラスファイルと呼ばれるファイルを読み込みます。クラスファイルは2進数8ビットのバイトストリームで構成されています。javaにおいてコンパイルは以下のコマンドで実施することができます。
javac コンパイルしたいプログラムのファイル名.javaのコマンドを実行するとクラスファイルが作成されます。これで実行の準備が整いました。
クラスファイルの実行
コンパイルで生成したクラスファイルは以下のコマンドで実行します。
java コンパイルしたいプログラムのファイル名
実行コマンドでは拡張子は不要であることに注意して下さい。
実際に書いてみよう
コンソール出力を行うクラスについてコンパイルと実行を行います。
プログラムは下記です。
public class Sample { public static void main(String[] args) { System.out.println("Sampleクラスが実行されました"); } }
コンパイルは以下のコマンドで行います。
javac Sample.java
コマンド実行後にSample.classというクラスファイルが作成されていることを確認します。
続いて以下のコマンドで実行します。
java Sample
実行すると、コンソールに
Sampleクラスが実行されました
が出力されます。
監修してくれたメンター
長屋雅美
独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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