selectとoptionをCSSでカスタマイズする方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにselect optionをCSSでカスタマイズする方法について解説しています。これは選択式のメニューを作成するものです。プルダウン式やリスト型の選択式メニューを設置するときの書き方、実際の見え方と動作を確認しましょう。
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select optionをCSSでカスタマイズする方法についてテックアカデミーのメンター(現役Webデザイナー)が初心者向けに解説します。
目次
CSSについてそもそもよく分からないという方は、CSSの書き方について解説した記事をまずご覧ください。

今回は、CSSに関する内容だね!

どういう内容でしょうか?

select optionをCSSでカスタマイズする方法について詳しく説明していくね!

お願いします!
select optionとは?
select optionとは、<select>タグの<option>タグのことで、画面上の見た目では選択式メニューの選択肢にあたります。
主に入力フォームで複数の選択肢から1つを選ばせるときに使用します。
プルダウン式の選択式メニュー、またはリスト型の選択式メニューを設置することが可能です。

select optionの書き方
<select>タグを使用したプルダウン型の選択式メニューは、次のように書きます。
HTML:
<select name="住所"> <option value="tokyo">東京都</option> <option value="kanagawa">神奈川県</option> <option value="chiba">千葉県</option> <option value="saitama">埼玉県</option> <option value="ibaraki">茨城県</option> </select>

リスト型の場合は、<select>タグのsize属性に、リスト内に表示する行数を値に設定します。
HTML:
<select size="5">

入力フォームなどでは、<select>タグのname属性の値と、選択された<option>タグのvalue属性の値がセットで送信される仕組みです。
例えば、上記のような場合に、「東京都」が選択されると、下記の情報を送信することができます。
住所=tokyo
select optionの文字を配置する方法
プルダウン型の選択式メニューでは<select>タグの一番上の<option>タグのテキストが初期選択値として表示されます。
または、<option>タグにselected属性が設定されている場合には、selected属性が設定された<option>タグのテキストが初期選択値として表示されます。
<option>のhidden属性を使用して、以下のように選択値以外の値を表示することもできます。

プルダウン型の選択式メニューでは、hidden属性を設定した<option>タグのテキストが表示されますが、選択肢として選択できません。
ユーザーへの操作の説明として利用し、選択肢をコンパクトにまとめることができます。
一方、リスト型の選択式メニューでは、hidden属性のある<option>タグのテキストは表示されず、選択肢としても選択できません。
select optionの背景色をつける方法
先ほどの都道府県名の選択式メニューに、CSSのbackgroundプロパティ(または、background-colorプロパティ)を使用して、背景色を設定してみましょう。
HTML:
<select name="住所"> <option value="tokyo">東京都</option> <option value="kanagawa">神奈川県</option> <option value="chiba">千葉県</option> <option value="saitama">埼玉県</option> <option value="ibaraki">茨城県</option> </select> <select name="住所" size="5"> <option value="tokyo">東京都</option> <option value="kanagawa">神奈川県</option> <option value="chiba">千葉県</option> <option value="saitama">埼玉県</option> <option value="ibaraki">茨城県</option> </select>
CSS:
select{
background:yellow;
}
option:first-child{
background:green;
}

表示結果からわかるように、プルダウン型の選択式メニューにはoptionに背景色を指定することができません。
リスト型の選択式メニューは、select、optionともに背景色の指定が可能です。
実際に書いてみよう
今回はリスト型の選択式メニューについて、隔行で色を変えるカスタマイズ、行ごとに色を変えてカラフルにカスタマイズしてみます。
HTML:
<p>1行ごとに色を変える</p> <select name="住所" size="5" id="s1"> <option value="tokyo">東京都</option> <option value="kanagawa">神奈川県</option> <option value="chiba">千葉県</option> <option value="saitama">埼玉県</option> <option value="ibaraki">茨城県</option> </select> <p>虹色にする</p> <select name="住所" size="5" id="s2"> <option value="tokyo">東京都</option> <option value="kanagawa">神奈川県</option> <option value="chiba">千葉県</option> <option value="saitama">埼玉県</option> <option value="ibaraki">茨城県</option> </select>
CSS:
/*奇数行の背景をライトグレーに*/
#s1 option:nth-child(2n+1){
background:lightgray;
}
/*1行ごとに色を設定*/
#s2 option:first-child{
background:red;
color:#fff;
}
#s2 option:nth-child(2){
background:orange;
}
#s2 option:nth-child(3){
background:yellow;
}
#s2 option:nth-child(4){
background:green;
color:#fff;
}
#s2 option:nth-child(5){
background:blue;
color:#fff;
}

CSSの疑似クラスを使用して、いろいろなリスト型の選択式メニューを作成することができました。
また<option>タグに、idやclassを設定して、CSSを適用したり、background以外のプロパティを適用することも可能です。
少しHTMLやCSSが複雑になりますが、プルダウン型の選択式メニューもCSSだけでカスタマイズすることができます。
ただし、<option>タグにあたる部分はCSSを適用することができません。
HTML:
<div class="selectbox"> <select name="住所"> <option value="tokyo">東京都</option> <option value="kanagawa">神奈川県</option> <option value="chiba">千葉県</option> <option value="saitama">埼玉県</option> <option value="ibaraki">茨城県</option> </select> </div> <div class="selectbox color"> <select name="住所"> <option value="tokyo">東京都</option> <option value="kanagawa">神奈川県</option> <option value="chiba">千葉県</option> <option value="saitama">埼玉県</option> <option value="ibaraki">茨城県</option> </select> </div>
CSS:
.selectbox {
width:90%;
margin:1em auto;
position:relative;
}
select{
-webkit-appearance:none;
appearance:none;
width:100%;
padding:1em 1em;
box-sizing:border-box;
font-size:1em;
border:#ccc 1px solid;
border-radius:0;
background:#fff;
}
.selectbox::after{
content:"";
display:block;
width:10px;
height:10px;
position:absolute;
right:5%;
top:35%;
border-bottom:#333 2px solid;
border-right:#333 2px solid;
transform:rotate(45deg)translateY(-30%);
}
.color.selectbox select{
background:blue;
color:#fff;
border-radius:2em;
}
.color.selectbox::after{
border-bottom:#fff 5px solid;
border-right:#fff 5px solid;
}

まとめ
今回は<select>タグと<option>タグをカスタマイズする方法について解説しました。
様々なカスタマイズを試してみてください。
執筆してくれたメンター
| メンター 橋本真理
フリーのWeb/グラフィックデザイナー 会社・店舗・自治体などのWebサイトのデザインから制作一式、ロゴや各種広告などのグラフィックデザインを主に活動。テックアカデミーではWebデザインコース・WordPressコースを担当しています。 ラジオとバナナが好き。 |

内容が分かりやすくて良かったです!

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

分かりました。ありがとうございます!
CSSを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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