Javaの型判定で使うinstanceofについて現役エンジニアが解説【初心者向け】

Javaの型判定で使うinstanceofについて、テックアカデミーのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

目次

• 変数の型とは
• instanceofとは
• instanceofの使い方
• まとめ
• Javaを学習中の方へ

 

そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

 

変数の型とは

変数の型とは、データ値の種類を指します。

変数を使用する際には、変数の宣言（変数を使用することをコンピュータに伝えること）が必要です。

 

Javaでは変数を宣言する際には、どんな種類のデータを変数に入れるのか、あらかじめ決定していなければなりません。

変数の型は、以下の8つの「基本データ型（プリミティブ型）」と、基本データ型以外の「参照型（クラス型）」に分けられます。

基本データ型（プリミティブ型）

byte、short、int、long、float、double、char、boolean

クラスをインスタンス化してオブジェクトを扱う際には、必ず「参照型（クラス型）」で扱われる点には注意が必要です。

 

instanceofとは

instanceof演算子は、指定したクラスが変数の型と一致しているかどうかを判定する演算子です。

instanceof演算子は、指定したクラスがインスタンスかどうかを判定するため、int型やboolean型などの基本データ型には使用できません。

 

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instanceofの使い方

instanceof演算子は、次のように記述します。

1. 変数名 instanceof クラス名
2. 変数名 instanceof インターフェイス名

 

指定したインスタンスかどうかを判定するものであるため、戻り値はtrueまたはfalseです。

指定した変数がinstanceofの右側で指定したクラス（またはインターフェイスを実装したクラス）のインスタンスである場合に、戻り値としてtrueを返します。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        Object obj = "sample";
        System.out.println(obj instanceof String);
        System.out.println(obj instanceof Integer);
    }
}

 

上記のコードを実行した場合、実行結果は下記の通りです。

true
false

 

また、instanceof演算子は指定するインスタンスがサブクラスとスーパークラスどちらであっても、戻り値としてtrueを返します。

class SuperClass {}
class SubClass extends SuperClass{}
public class Main {
    public static void main(String[] args) { 
        SubClass sub = new SubClass();
        System.out.println(sub instanceof SubClass);
        System.out.println(sub instanceof SuperClass);
    }
}

 

上記のコードを実行した場合、実行結果は下記の通りです。

true
true

 

instanceof演算子でスーパークラスを指定することで、変数「sub」がSuperClassを継承しているクラスかどうかを判定できます。

 

まとめ

instanceof演算子は、指定したクラスが変数の型と一致しているかどうかを判定する演算子です。

インスタンス変数のクラスによって処理を切り替えたい場合には、instanceof演算子が有効であるため、活用してみてください。

 

 

Javaを学習中の方へ

これで解説は終了です、お疲れさまでした。

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