JavaScriptとJScriptの比較を現役エンジニアが解説【初心者向け】

JavaScriptとJScriptの比較について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。

 

 

JScriptとは

JScriptとは、マイクロソフト製のプログラム言語です。

ブラウザのインターネットエクスプローラーに搭載したJavaScriptとECMAScriptに対して互換性を持ちます。

また、JavaScriptはプラットフォームをブラウザとして動作させるプログラム言語として定番になりました。

マイクロソフトのインターネットエクスプローラーだけはJavaScriptではなく、独自開発のJScriptが搭載されています。

 

JavaScriptとJScriptの比較

代表的な相違点としては、イベントが発生する度に実行させる処理を設定するための関数とその引数が異なります。

また、クラスの名前を抽出条件として、その対象の要素群を配列に格納するための関数がJScriptにはありませんでした。

JScriptブラウザから非同期の通信を実現するためのコンストラクタの名前や引数がインターネットエクスプローラーのバージョン毎によって異なっています。

以下は、JavaScriptとJScriptのコード例です。

 

JavaScript

イベントリスナー

document.addEventListener(引数1, 引数2, 引数3);

 

クラスの名前による要素の抽出関数

document.getElementsByClassName(引数1, 引数2);

 

通信用のオブジェクトのコンストラクタ

new XMLHttpRequest();

JScript

イベントリスナー

document.attachEvent(引数1, 引数2);

 

通信用のオブジェクトのコンストラクタ

new ActiveXObject("MSXML2.XMLHTTP");

 

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JavaScriptとJScriptの使い分け

function関数は、関数の名前やその関数に代入が可能な引数の差異を補完するための関数を定義します。

この関数を経由することで、JavaScriptとJScriptのプログラムが処理されるまでの手続きや戻り値が統一されるとともに、処理が正常になります。

以下、イベントリスナーのサンプルコードです。

var addEvent = function (eventObj, event, eventHandler) {


  if (eventObj.addEventListener) {
    eventObj.addEventListener(event, eventHandler, false);
  } else if (eventObj.attachEvent) {
    event = "on" + event;
    eventObj.attachEvent(event, eventHandler);
  }
}

かつてのJavaScriptによるプログラムの処理には、クロスブラウザと呼ばれる処理を書き連ねることが多く、これらの処理があらかじめ備わっているjQueryが大流行しました。

 

執筆してくれたメンター

井内洋平 TechAcademyの現役メンター。 元Web Developerで、趣味は貯金、節税対策、投資信託、株式投資、FXなど多岐にわたる。

 

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