JavaScriptでXMLをパースする方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptでXMLをパースする方法について現役エンジニアが解説しています。XMLとはExtensible Markup Languageの略でデータの構造を表現するマークアップ言語のことです。JavaScriptのDOMParserオブジェクトを利用して取り込み、変換します。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
監修してくれたメンター
永井浩平
バックエンド、フロント、クラウドなど幅広く業務を行う。
テックアカデミーでは、フロントエンドコース / Javaコースのメンター。
JavaScriptでXMLをパースする方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
JavaScriptでXMLやJSON形式の文字列を変換(パース)する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
はじめに
Web APIへのリクエスト送信を行う際、XML形式やJSON形式などでデータを送信することがあります。
現在はデータ量が少なくオブジェクト変換が容易なためJSON形式が主流ですが、まだまだXML形式で作成されたWeb APIは多く存在します。
まずはXMLとJSONの違いについて説明した後に、実際にJavaScriptでオブジェクトや文字列をそれぞれの形式に変換する処理の説明をします。
さまざまなWeb APIを扱えるようになり、サイトやアプリなどに外部から取得した情報を表示できます。
ぜひこの機会にマスターしましょう。
XML形式・JSON形式の特徴
それぞれの特徴は以下の通りです。
共通の特徴としては、入れ子構造、配列などの繰り返しを表現できます。
XML形式
特徴
- 開始タグと終了タグを使いデータを定義する
- JSON形式に比べて文字数(データ量)が多い
サンプル
XMLは以下のようにタグの名称でデータ項目を定義し、開始タグと終了タグで囲まれた値がデータを表します。
<開始タグ>データ<終了タグ>
以下、フロントエンドコースに2名の生徒が在籍しているデータです。
<cource>の開始タグと終了タグの間にいろいろなタグが入っています。
「cource→courceName→フロントエンドコース」とデータにアクセスできます。
木の枝をたどるように、ルートをたどっていくイメージを持つとわかりやすいかもしれません。
<?xml version="1.0"?>
<cource>
<courceName>フロントエンドコース</courceName>
<student>
<studentId>1</studentId>
<name>テックアカデミー 太郎</name>
<birthday>19981201</birthday>
</student>
<student>
<studentId>2</studentId>
<name>テックアカデミー 花子</name>
<birthday>19980101</birthday>
</student>
</cource>
JSON形式
特徴
- 「定義名:値」でデータを定義する
- XML形式に比べて文字数(データ量)が少ない
サンプル
JSONは以下のように定義と値の対でデータを定義をします。
また、入れ子などの配列の範囲を[]で表します。
{"定義名称":"値"}
以下、XMLと同様のデータを表しています。
「cource→courceName→フロントエンドコース」とXMLと同様にアクセスできます。
{
"cource":
{
"courceName":"フロントエンドコース",
"student":
[
{
"studentId":"1",
"name":"テックアカデミー 太郎",
"birthday":"19981201"
},
{
"studentId":"2",
"name":"テックアカデミー 花子",
"birthday":"19980101"
}
]
}
}
XML文字列・JSON文字列からの各形式への変換(パース)
オブジェクト形式を変換することをパースといいます。
計算などを行うために、文字列から数値に変換する処理などと同じように、XML・JSONを表す文字列から各形式に変換できます。
XML形式やJSON形式でのリクエストを受け付けるWeb APIなどでは、各形式に変換してリクエストを行う必要があります。
以下、変換処理に関して説明します。
XML文字列からXMLドキュメントへの変換
const strXml = '<cource>
<courceName>フロントエンドコース</courceName>
</cource>';
const parser = new DOMParser();
let xmlData = parser.parseFromString(strXml,"text/xml");
console.log(xmlData);
JSON文字列からJSONオブジェクトへの変換
const strJson = '{
"cource":{
"courceName":"フロントエンドコース"
}
}';
let jsonData = JSON.parse(strJson);
console.log(jsonData);
上記変換を行い、Web APIへのリクエストを送信してWeb APIを利用します。
また、各形式に変換することでJavaScript上で扱うことができます。
まとめ
今回はXML文字列などを、JavaScriptで扱える形式に変換する方法を学びました。
Web APIなどを利用する際には必須の処理となりますので、こちらの記事の内容をしっかりと理解してAPI連携の実装に役立ててください。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
JavaScriptを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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