HTMLでrole属性を使ってアクセシビリティを高める方法をを現役デザイナーが解説【初心者向け】
初心者向けにHTMLでrole属性を使ってアクセシビリティを高める方法について解説しています。WAI-ARIAの基本とrole属性の役割、role属性を使ったアクセシビリティ確保のための設定方法を紹介します。ぜひ役立ててください。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
監修してくれたメンター
山本 理仁
テックアカデミーではフロントエンドコースを担当。
HTMLでrole属性を使ってアクセシビリティを高める方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
そもそもHTMLの記述方法がわからない場合は、 HTMLの書き方について解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、HTMLに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
role属性を使ってアクセシビリティを高める方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
role属性とは
英単語のroleとは「役割」という意味です。
HTMLでのrole属性はタグごとに設定する属性で、「タグごとの役割」という意味になります。
role属性に設定した値は、ブラウザに表示されるものではありません。
「目の不自由な方がブラウザの読み上げ機能を使った場合」などに使用される情報になります。
W3Cと呼ばれるweb技術の標準化をしている非営利団体により、WAI-ARIA(ウェイ エリア)というものが定義されています。 このWAI-ARIA とは、目や耳の不自由な方達にもWebサイトが使いやすくなるよう考慮された、HTMLの補足的な仕様のことを言います。 このような、より多くの人にとっての使いやすさを「アクセシビリティ」と言います。 HTMLにrole属性を適切に設定することにより、読み上げ機能などが正しく動作するため、障害を持った方にとってのアクセシビリティが高まります。
アクセシビリティを高めるには
アクセシビリティとは、身体的な条件や年齢などが様々であっても、みんなが同じように操作性がよくアクセスできるようにすることを言います。
アクセシビリティを高めるためのrole属性の設定として、ランドマークロールと呼ばれるWebサイトの中の大きなカテゴリー分けの設定ができます。
ランドマークロールにより、メインコンテンツエリアやヘッダー、フッターなどの意味づけがされ、Webサイト内のナビゲーションもわかりやすくなり、文書構造を明確にすることでアクセシビリティの向上を図ることができるようになります。
このように、role属性によって要素に意味づけをして役割を与えることで、スクリーンリーダーなどの読み上げソフトでもWebサイトの構造を認識することが可能になります。
同じようなHTMLでの補足としてはalt属性があります。
alt属性はimgタグに使われますが、画像がエラーにより表示されない場合や、その画像を認識をすることができないユーザーのために補足的に使われる属性です。
このように、補足的な属性をHTMLに正しく設定することでユーザーのアクセシビリティは高まります。
role属性を使ってみよう
<header role="banner"> ヘッダー部分 </header> <nav role="navigation"> <ul> <li><a href="#">ナビゲーションメニュ-1</a></li> <li><a href="#">ナビゲーションメニュ-2</a></li> <li><a href="#">ナビゲーションメニュ-3</a></li> </ul> <form role="search"> 検索フォーム </form> </nav> <div id="main" role="main"> ドキュメントのメインコンテンツ </div> <aside role="complementary"> ドキュメントの補助部分 </aside> <footer role="contentinfo"> フッター部分 </footer>
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
HTMLを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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