Rubyでselectメソッドを使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyでselectメソッドを使う方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。

 

selectメソッドとは

selectメソッドとは、各要素をブロックで評価し「真(true)」となる要素だけを抽出して返すものです。

選択した(select)要素だけを集めてくるため、rejectメソッドとは逆の動作になります。

通常のメソッドでは抽出した要素を返すものの、メソッドの最後にビックリマーク(!)のついた破壊的メソッドを使用すると元の要素が変更される点には注意が必要です。

 

selectメソッドを使うメリットとよく使われるケース

各要素を評価し「真(true)」となる要素だけを抽出したいときに便利です。

selectメソッドを使う方法はArrayやHashで以下の通り使用しましょう。

配列のインスタンス.select ブロック式
ハッシュのインスタンス.select ブロック式

 

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実際に書いてみよう

以下、サンプルコードです。

# 配列を作成します。
arr = [1, 2, 3, 1, 2, 3]
# 1ではないものを抽出します。
ret = arr.select {|v| v==1 }
# 条件に適合するものが選択(select)されました。
p ret #=> [1, 1]
# もとの配列は変更されません。
p arr #=> [1, 2, 3, 1, 2, 3]
# reject では select と逆の要素が抽出されることを確認します。
ret = arr.reject {|v| v==1 }
p ret #=> [2, 3, 2, 3]
# 破壊的メソッドを使用すると、もとの配列が更新されることを確認します。
p arr #=> [1, 2, 3, 1, 2, 3]
arr.select! {|v| v==1 }
p arr #=> [1, 1]
# ハッシュを作成します。
hs = {"1"=>"a", "2"=>"b", "3"=>"c", "4"=>"d"}
# 値が "c" であるものを抽出します。
ret = hs.select {|k,v| v=="c" }
# 条件に適合するものが選択(select)されました。
p ret #=> {"3"=>"c"}
# もとの要素は変更されません。
p hs #=> {"1"=>"a", "2"=>"b", "3"=>"c", "4"=>"d"}
__END__

 

出力結果

#=>
[1, 1]
[1, 2, 3, 1, 2, 3]
[2, 3, 2, 3]
[1, 2, 3, 1, 2, 3]
[1, 1]
{"3"=>"c"}
{"1"=>"a", "2"=>"b", "3"=>"c", "4"=>"d"}

 

まとめ

selectを使うことで簡単に「真(true)」となるものだけを抽出することができるので、活用していきましょう。

執筆してくれたメンター

メンター古川さん Rubyが得意で、Webエンジニアとして最上流から最下流までセルフスターターとして活躍してきました。 近年セミリタイアし、フリーランスとして適度に働きながら穏やかな生活を楽しでいます。

 

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