PHPで関数の引数に型を指定する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

今回は、PHPで関数の引数に型を指定する方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

PHPについてそもそもよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、PHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

PHPの型宣言とは

PHPでの変数の型は、基本的にプログラマが設定するものではありません。その変数が使用される文脈に応じ、PHPが実行時に決定します。

コーディング段階では、その変数が文字なのか配列なのか、といった型は分かりません。プログラムを書いていくときに、違う型のデータを扱うことがないように、細心の注意を払う必要があります。

しかしPHP5から型宣言（PHP5ではタイプヒンティングとも呼ばれていました）が導入されました。これによってコーディング時に型を確認できます。もし間違っていたとしても、早い段階で知ることができます。

型宣言で型を指定する方法

この型宣言は変数ではなく、関数の引数で使うことができます。

どんな型が使えるのかというと、array、bool、float、int、string、クラス名・インスタンス名、self、callable、iterable、objectがあります。
PHPのバージョンによって使える型宣言が異なります。公式サイトで確認しましょう。

以下のように関数の引数で型の宣言を書くことができます。

function array_summary(array $array, int $index)

このように書くことで、$arrayは配列、$indexは整数であることを指定できます。

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実際に書いてみよう

では、実際に書いてみましょう。

ここでは、配列と数値を引数に取り、その数値の要素までの合計を返す関数を作ってみます。

function array_summary(array $array, int $index) // 引数をarrayとintに限定しています
{
  $sum = 0;
  for ($i = 0; $i <= $index; $i++) {
    $sum += $array[$i];
  }
  return $sum;
}

実際に使ってみましょう。

echo array_summary([1,2,3,4,5,6,7,8,9,10], 9);
// 55と表示します。

echo array_summary([1,2,3,4,5,6,7,8,9,10], 4);
// 15と表示します。

正しく使っている場合は、何の問題もありません。

ここで間違った型の引数を与えてみます。

echo array_summary('test', 2);

PHP Fatal error:  Uncaught TypeError: Argument 1 passed to array_summary() must be of the type array, string given

本来なら配列を入れるところに文字列を入れたところ、上記のようなエラーが出ました。

このように引数の型を強制できます。

このようにすることで、関数が間違った型を使って、間違った結果を返すことがないように、コーディング段階で強制できるのです。

筆者プロフィール

植西重史（うえにししげふみ） 職業プログラマー歴は2020年現在で27年、新卒入社当時はCOBOL・C言語。フリーランスになってからは主にPHPを使ってシステム開発、WordPressを使って企業ページなどを開発してきました。 TechAcademyではPHP/Laravel、はじめてのプログラミング、WordPressコースを担当しております。

 

 

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