JavaScriptのNumberとparseIntの違いを現役エンジニアが解説【初心者向け】

JavaScriptのNumberとparseIntの違いについて、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。

 

 

Numberとは

Numberとは、オブジェクトの1つで、文字列や数字などの引数をNumber型に型変換するための操作です。

JavaScriptでは、文字列はString型、数値はNumber型として扱われます

 

Numberの使い方

引数に”123″などの数字を文字列として渡すと、123などの数値に変換されます。

また、引数に”abc”などの値を渡すと、数字ではないため「NaN」という戻り値が返され、これは変換不可能という意味です。

 

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parseIntとは

引数を解析することで整数を得ることができるオブジェクトです。

JavaScriptに標準で組み込まれた関数のため、いきなり使うことができます。

 

parseIntの使い方

引数に変換したい数字文字列をセットしましょう。

var int1 = parseInt("123") // 123

parseIntの正式な使い方

parseIntはparseInt(“123”)のように使われることが多いものの、本来は以下コードで使用可能です。

parseInt( 変換したい文字列 , 何進数かを明示 );

例えば、通常は１０進数で整数を扱うときに以下のように記述します。

parseInt( "123" , 10 );

 

NumberとparseIntの違い

NumberとparseIntの利用例を比較してみましょう。

利用例の比較

以下の３通りの引数を用意します。

ケース１：「7日」　（ 半角数字 + 漢字 ）
ケース２：「0.1」 　（ 小数 )
ケース３：「010」　（ ゼロサプレスされていない数字 ）

Number("7日") // NaN
Number("0.1") // 0.1
Number("010") // 10

parseInt("7日") // 7
parseInt("0.1") // 0
parseInt("010") // 10

利用例の比較結果

ケース１では、parseIntは数字だけ解析して取り出すことが可能です。

この場合では、事前に文字列を加工してから数値変換した方がスムーズだといえます。

ケース２では、parseIntでは情報が欠落してしまいます。

parseIntは整数専用であり、この場合はparseFloat()を使いましょう。

ケース３では結果は同一であるものの、以前のバージョンでは、parseIntを使うと引数を8進数扱いされるため結果が 8 となっていました。

役割の違いを考える

通常の１０進数の取り扱いに関しては、Numberを使うことをオススメします。

しかし、２進数や８進数などの特殊な計算においては、parseIntの利用を検討すると良いでしょう。

 

まとめ

文字列を数値に変換したい場合には、Numberを使いましょう。

そして、時と場合によって使い分けていくことが重要です。

 

執筆してくれたメンター

寺谷文宏 WEBアプリケーションエンジニアとして数多くのプロジェクトを経験し、フロントエンドからサーバーサイドまで総合的な開発を得意としています。 TechAchademyではフロントエンド、Javaコースを担当。

 

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