Pythonでファイルリストをサブディレクトリも含めて取得する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonでファイルリストをサブディレクトリも含めて取得する方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

目次

1. globモジュールを利用してファイルリストを取得する方法
2. os.walk関数を利用してファイルリストを取得する方法
3. 実際に書いてみよう
4. まとめ

 

globモジュールを利用してファイルリストを取得する方法

globモジュールとは、指定したパターンにマッチするファイルのパスを取得するモジュールです。このモジュールを使えば、個々のファイルに対して様々な操作ができるようになります。

例えば以下のようなフォルダ構成でtry.ipynbファイルからglobモジュールを利用してみることにします。（実行環境はjupyter notebookです。）

それではglobモジュールを実際に使用してみましょう。glob()の引数には*（ワイルドカード）を使用しています。なお、globモジュールを使用するにはimportが必要です。

実行結果

<try.ipynb>

import glob
glob.glob("bbb/*.ipynb")

 

出力結果

['bbb/orange.ipynb', 'bbb/banana.ipynb', 'bbb/apple.ipynb']

出力結果をご覧になればわかるように、peach.pyのファイルパスが出力されていません。

ちゃんとbbbフォルダ中の拡張子が.ipynbのファイルパスだけを取得することができました。

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os.walk関数を利用してファイルリストを取得する方法

非常に便利なglobモジュールなのですが、1つだけ問題があります。それは、サブフォルダの中までは探索できない点です。

この問題を解決してくれるのがos.walk関数です。osモジュールにあるこの関数は、サブフォルダの中まで渡り歩くことができるのです。os.walk関数は引数に「探索するフォルダのパス」を渡すことで以下の3つの情報を返してくれます。

• 現在いるフォルダのパス
• 現在いるフォルダの中のサブフォルダ名のリスト
• 現在いるフォルダの中のファイル名のリスト

 

実際に書いてみよう

説明だけではまだイメージがあまり湧かないと思いますので、実際にコードを書いてみましょう。osモジュールを使用するにもimportが必要です。なお、今回は以下のフォルダ構成でtry2.ipynbを実行します。

実行結果

<try2.ipynb>

import os
 for current, subfolders, subfiles in os.walk("bbb"):
    print(f"現在のフォルダは{current}です。")
    print(f"サブフォルダは{subfolders}です。")
    print(f"サブファイルは{subfiles}です。")
    print("-------------------------------------------------------")

 

出力結果

現在のフォルダはbbbです。
サブフォルダは['ddd', 'ccc']です。
サブファイルは['white.ipynb']です。
-------------------------------------------------------
現在のフォルダはbbb/dddです。
サブフォルダは[]です。
サブファイルは['coffee.ipynb', 'water.ipynb']です。
-------------------------------------------------------
現在のフォルダはbbb/cccです。
サブフォルダは[]です。
サブファイルは['cat.ipynb', 'dog.ipynb']です。
-------------------------------------------------------

このような動作をする関数を自分で1から作り上げるとなると大変ですが、os.walk関数を使えば簡単にサブフォルダまで巡回できるのです。

まとめ

この記事では、ファイルリストをサブディレクトリも含めて取得する方法についてご紹介しました。

os.walk関数を使いこなせるようになると、深い階層でもディレクトリ内のファイル操作が簡単にできて便利です。動作の理解が最初は少し難しいかもしれませんが、是非とも使いこなせるようになりましょう。

監修してくれたメンター

柴山真沙希（しばやままさき） 大手IT企業などでエンジニアとして2年ほど勤務した後、個人事業主としてプログラミングスクール「エンペサール」を経営。子供から大人まで幅広い層を対象にプログラミングを教えている。 得意言語はPython, HTML, CSSで、機械学習やデータ分析、スクレイピングなどが得意。サッカー観戦や読書が趣味である。

 

 

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