Pythonのcountメソッドを使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonのcountメソッドについて現役エンジニアが解説しています。countメソッドとは文字列や要素の数を数えてくれるメソッドです。指定の文字がいくつ含まれているか、リストの中に要素がいくつあるかを計算することが出来ます。また、countメソッドを使わずにループ文で数える方法も解説しています。
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監修してくれたメンター
清水 源一郎
テックアカデミーでは、Pythonコース、AIコース、データサイエンスコースを担当。
Pythonのcountメソッドについて、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonのcountメソッドについて詳しく説明していくね!
お願いします!
Pythonで文字列型とリスト型のメソッドであるcountを使って、文字や要素の登場回数を数える方法を解説します。
countメソッドを使うことで、for文による繰り返し処理で数える場合よりも簡潔に書けるようになります。
文字列型とリスト型でのcountメソッドの使い方を順番に説明します。
文字列でのcountメソッドの使い方
文字列型のcountメソッドの使い方を説明します。
次のようなコードで、文字列中の指定した部分文字列の出現回数を数えることができます。
start, endを使って文字列中の特定の範囲に含まれる要素だけを数えることもできます。
indexがstart以上end未満となる文字列の範囲がcountの対象です。
startのみを指定することも可能です。
string.count(sub, start, end)
- string :文字列型の変数を表します。
- sub :カウントしたい部分文字列を指定します。1文字でも複数文字でも構いませんが、要素を指定しない場合はエラーになります。
- start :文字列の何番目からカウントをスタートするかを整数値で指定できます。この項目はオプションですので、文字全体に適用したい場合などには指定する必要はありません。
- end :文字列の何番目までカウントするかを整数値で指定できます。この項目はオプションですので、文字全体に適用したい場合などには指定する必要はありません。
実際に使ってみると
文字列に対してcountメソッドを使う実際のコードを見ていきましょう。
以下の4つの具体例を紹介します。
- countを使って文字列中の指定した部分文字列を数える基本的な例
- start, end引数を使ってcountの対象範囲を指定する
- startだけを指定してcountの対象範囲を指定する
- startやendに負の値を指定し、後ろから数えて範囲を指定する
countを使って文字列中の指定した部分文字列を数える基本的な例
string1 = 'Hello world'
string2 = 'l'
number1 = string1.count(string2)
print("Total Number: {}".format(number1))
解説
1, 2行目でstring1という変数に文字列’Hello world’を、string2という変数に文字列’l’をそれぞれ格納しています。
3行目でstring1のcountメソッドを使い、カウントした結果を変数number1に代入しています。
countメソッドを使用する際に、カウントしたい文字列のみを指定しています。
そのため、文字列に含まれているすべての’l’をを数えています。
結果
Total Number: 3
start, end引数を使ってcountの対象範囲を指定する
string1 = 'Hello world'
string2 = 'l'
number2 = string1.count(string2, 3, 9)
print("Total Number: {}".format(number2))
解説
今回は引数start, endを使ってcountの対象範囲を指定しています。
start, endの値が3, 9であればindexが3以上9未満、すなわち、4文字目から9文字目までの’lo wor’が数える範囲です。
この範囲では、’l’は1つだけですね。
結果
Total Number: 1
startだけを指定してcountの対象範囲を指定する
string1 = 'Hello world'
string2 = 'l'
number3 = string1.count(string2, 6)
print("Total Number: {}".format(number3))
解説
startだけを指定して7文字目以降の’world’をcountの対象にしています。
そのため、’world’の中に含まれる1個の’l’をカウントしています。
結果
Total Number: 1
startやendに負の値を指定し、後ろから数えて範囲を指定する
string1 = 'Hello world'
string2 = 'l'
number4 = string1.count(string2, 0, -2)
print("Total Number: {}".format(number4))
解説
startやendには負の数を入れると、文字列の最後から何番目かを指定することになります。
endが-2であれば、後ろから2番目より前までという範囲です。
‘Hello wor’が対象となって、countの結果は2です。
結果
Total Number: 2
リストでのcountメソッドの使い方
リスト型のcountメソッドの使い方を説明します。
次のようなコードで、リスト中の指定した要素の出現回数を数えることができます。
list.count(value)
- list :リスト型の変数を表します。
- value: 数値、文字列など要素を指定する必要があります。要素なしまたは複数の要素を指定した場合にはTypeErrorが発生します。
実際に使ってみると
リストに対してcountメソッドを使う実際のコードを見ていきましょう。
以下の3つの具体例を紹介します。
- countを使ってリスト中の指定した要素を数える基本的な例
- 大文字と小文字が含まれる例
- 数値と文字列の要素が混在している例
countを使ってリスト中の指定した要素を数える基本的な例
list1 = ['a', 'a', 'a', 'b','a', 'b', 'b', 'a', 'c', 'b']
print("Total Number: {}".format(list1.count('b')))
解説
リストに含まれる’b’の数を数えています。
結果
Total Number: 4
大文字と小文字が含まれる例
list2 = ['Cat', 'Bat', 'Sat', 'Cat', 'cat', 'Mat', 'Bat', 'Sat', 'Cat', 'cat']
print("Total Number: {}".format(list2.count('Cat')) )
解説
リストに含まれる’Cat’の数を数えています。
Pythonでは大文字と小文字を区別しますので’cat’の数は含まれません。
結果
Total Number: 3
数値と文字列の要素が混在している例
list3 = [1, 2, 1, 3, '1', 2, 1, 3, 2, 1]
print("Total Number: {}".format(list3.count(1)))
解説
リストに含まれる1の数を数えています。
1は数値なので、文字の’1’はカウントされません。
結果
Total Number: 4
まとめ
今回は、countメソッドを使って、文字列やリスト中の特定の要素の数を数える方法を解説しました。
簡単に使えて便利なので、ぜひ活用してみてください。
なお、複数の要素を数えたい場合にはCounterを使うことができます。
興味がある方は、PythonのCounterの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】をご覧ください。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Pythonを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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