JavaScriptのMathオブジェクトのceil()関数について現役エンジニアが解説【初心者向け】

JavaScriptのMathオブジェクトのceil()関数について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使って初心者向けに解説します。

 

JavaScriptについてそもそもよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのか解説した記事をまずご覧ください。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、JavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。

 

 

目次

• Mathオブジェクトとは
• ceil() 関数の概要と使い方
• 実際に書いてみよう
• まとめ

 

Mathオブジェクトとは

JavaScriptで数学的な処理を行うにはMathオブジェクトを使用すると便利です。

Mathオブジェクトには数学関係の定数や関数などが格納されています。いくつか見てみましょう。

• Math.E ：ネイピア数(自然対数の底)
• Math.PI ：円周率。焼く3.14159
• Math.SQRT2 ：2の平方根。焼く1.414
• Math.sin(x) ：引数に対するサイン(正弦)を返す
• Math.log(x) ：引数に対する自然対数を返す
• Math.round(x) ：引数を四捨五入して返す

この他にも Math オブジェクトには様々な定数や関数が用意されています。Math オブジェクトについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

MDN – Math
 

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ceil() 関数の概要と使い方

ceil()関数は引数を切り上げた結果を返す関数です。ceil()関数の構文は以下のとおりです。

Math.ceil(値)

ceil() 関数について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

MDN – ceil()
 

実際に書いてみよう

今回のサンプルプログラムでは、 ceil()関数で切り上げを行う方法について確認します。合わせて、切り捨て、四捨五入を行う関数についてもみていきます。実行はChromeブラウザーのデベロッパーツールで行いましょう。

はじめはceil()関数を使った切り上げです。

console.log(Math.ceil(3.14));
console.log(Math.ceil(0.01));
console.log(Math.ceil(-6.5));

実行結果は以下のとおりです。「0.01」のように微細な値でも切り上げとなります。またマイナスの値はゼロ方向に切り上げとなることに注意しましょう。

4
1
-6

次は切り捨てです。切り捨てを行うにはfloor()関数を使用します。

console.log(Math.floor(3.14));
console.log(Math.floor(0.01));
console.log(Math.floor(-6.5));

実行結果は以下のとおりです。こちらもマイナスの値の時は切り捨てられる方向がプラスと逆になることに注意しましょう。

3
0
-7

最後は四捨五入です。四捨五入を行うにはround()関数を使用します。

console.log(Math.round(3.14));
console.log(Math.round(0.01));
console.log(Math.round(-6.5));

実行結果は以下のとおりです。

3
0
-6

 

まとめ

今回の記事ではJavaScriptのMathオブジェクトのceil()関数について学習しました。
 

筆者プロフィール

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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