Javaで「ClassCastException」というエラーが出る原因と対処法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Javaで「ClassCastException」というエラーが出る原因と対処法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Java講座の内容をもとに作成しています。

 

 

目次

• 「ClassCastException」とは
• エラーが出る原因
• エラーを出さないための対処法
• まとめ

 

「ClassCastException」とは

ClassCastExceptionとはクラスのキャストに失敗した際に発生するエラーです。Javaのエラーの中では比較的発生しうるエラーの一つであり、エラーの原因や対応方法を知っておくと非常に役立ちます。

 

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エラーが出る原因

エラーが出るサンプルとして以下のソースを紹介します。

 

プログラムソースコード

 

public class SampleClass {
  public static void main(String[] args) {
    Object str = "100";
    Integer num = (Integer) str;
    System.out.println(num);
  }
}

 

実行結果

Exception in thread “main” java.lang.ClassCastException: java.lang.String cannot be cast to java.lang.Integer at test.SampleClass.main(SampleClass.java:6)

 

Objectクラスの変数strをInteger型にキャストしていますがstrはString型の値です。それをInteger型にキャストしようとすることでClassCastExceptionが発生しました。

 

エラーを出さないための対処法

では対処方法としてはどのような方法があるのでしょうか？一つはtry-catchで例外処理を書く方法があげられます。

以下のように記述することで処理を途中で終わらせることは防げます。

 

プログラムソースコード

 

public class SampleClass {
  public static void main(String[] args) {
    try {
      Object str = "100";
      Integer num = (Integer) str;
      System.out.println(num);
    } catch(ClassCastException e) {
      System.out.println("キャストに失敗です");
    }
  }
}

 

実行結果

キャストに失敗です

しかし、これだとClassCastExceptionは発生しているため別の方法が必要です。2つ目はinstanceofを利用することです。

InstanceOfでObject型の変数の値がInteger型と一致するかを調べる方法です。一致しなければキャスト処理を回避するという方法です。

以下がサンプルです。

プログラムソースコード

 

public class SampleClass {
  public static void main(String[] args) {
    Object str = "100";
    if (str instanceof Integer) {
      Integer num = (Integer) str;
      System.out.println(num);
    } else {
      System.out.println("キャストに失敗するため処理を回避しました");
    }
  }
}

 

実行結果

キャストに失敗するため処理を回避しました

 

まとめ

この記事ではJavaで「ClassCastException」というエラーが出る原因と対処法でinstanceOfを使う方法ついて解説しました。

 

監修してくれたメンター

メンターSさん システムエンジニアとしてこれまで行政システムや医療用システムの保守、開発に携わりました。 JavaやPython、PHP、Kotlinなど様々な言語での開発経験があります。 TechAcademyではJavaコース、Pythonコース、AIコースなど7コースを担当しています。

 

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