JavaScriptでヒアドキュメントを実装する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptでヒアドキュメントを実装する方法について解説しています。ここではfunctionを使う方法、DOM要素を使う方法、ES6のテンプレートリテラルを使う方法を説明します。それぞれの書き方を見ていきましょう。
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JavaScriptでヒアドキュメントを実装する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJavaScript/jQuery講座の内容をもとにしています。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
ヒアドキュメントを実装する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
- ヒアドキュメントとは
- ヒアドキュメントを使うメリットと使われるケース
- ヒアドキュメントを実装する方法
- functionを使って実装する方法
- DOM要素を使って実装する方法
- ES6のテンプレートリテラルを使って実装する方法
- 実際に書いてみよう ・まとめ
ヒアドキュメントとは
ヒアドキュメントとは、特殊な記号などを含む文字列リテラルをプログラム中に記述するための特別な記法のことです。Unix系のシェルスクリプトや、Rubyなどに代表されるスクリプト言語などで利用されることが多いです。
ただし、JavaScriptでは提供されていない機能なので、幾つかのワザを利用するか、ES6のテンプレートリテラルを使って、似たような機能を実現します。
ヒアドキュメントを使うメリットと使われるケース
ヒアドキュメントは、書いたそのままをプログレミングに反映させるとこが出来ます。その為、読みやすいコーディングが行えます。また、シェルプログラムなどは、他のプログラムやスクリプトを呼び出すときにコマンドケースで呼び出すことが可能になります。
ヒアドキュメントを実装する方法
JavaScriptでは提供されていないため、少し方法を変えて実装をします。方法は「function」「DOM」「ES6のテンプレートリテラル」を使う3通りあります。
ちなみに、他の言語では
purint << heredoc Test1 Test2 Test3 heredoc
のようにヒアドキュメントの開始と終了を宣言(今回の場合は 「<< heredoc」「heredoc」)し、その間にドキュメントを記載します。※言語によって多少の記載の仕方の違いがありますので、それぞれの言語で利用方法を確認してください。
functionを使って実装する方法
JavaScriptの関数にはひとつ面白い特徴があり、中身の無い関数を呼び出すと「関数のコードがそのまま出力される」のです。
const heredoc = function () {/* <div> <h1> JavaScriptで作成</h1> </div> */} console.log(heredoc);
これを実行すると下記のように出力されます。
function () {/* <div> <h1> JavaScriptで作成</h1> </div> */}
この特徴を生かして、且つ余計な部分を出力されないように正規表現で対応すると
const heredoc = (function () {/* <div> <h1> JavaScriptで作成</h1> </div> */}).toString().match(/(?:/*(?:[sS]*?)*/)/).pop().replace(/^/*/, "").replace(/*/$/, ""); console.log(heredoc);
として、ヒアドキュメントの代わりに使うことが出来ます。
DOM要素を使って実装する方法
次の方法はDOMを利用する方法です。JavaScriptでは、他の言語と違いDOMを操作することが出来ますので、それを利用します。DOMでもいくつか方法があるのですが、今回はTEXTAREAを利用する方法です。
理屈は簡単で、非表示にしたTEXTAREAにヒアドキュメントを記載しておき、それを利用する。というものです。
<textarea id="heredoc" style="display:none"> <div> <h1> JavaScriptで作成</h1> </div> </textarea>
var heredoc_text = document.getElementById("heredoc").innerText; console.log(heredoc_text);
注意点としては、ヒアドキュメント内にTEXTAREAを利用するときはTEXTAREAの閉じタグの方を「</textarea>」と記載する必要があるところです。
ES6のテンプレートリテラルを使って実装する方法
最後にご紹介するのは、ES6のテンプレートリテラルを使う方法です。これが一番簡単なのですが、IEでは利用できないなどの問題もあります。使い方は簡単で、「`(バッククォート)」で囲むことで出来ます。
const heredoc_temp = ` <div> <h1> JavaScriptで作成</h1> </div> `; console.log(heredoc_temp );
とても簡単ですね。テンプレートリテラルは内部に変数を埋め込めたり、とても便利です。
実際に書いてみよう ・まとめ
今回はES6のテンプレートリテラルを使用したサンプルを紹介します。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>heredoc JavaScript</title> </head> <body> <div class="heredoc"></div> <script type="text/javascript"> //終了時間 var EndTime_str = "2030/01/01 00:00:00" var EndTime = new Date(EndTime_str) //今時間 var NowTime = Date.now(); // 経過時間をミリ秒で取得 var ms = EndTime.getTime() - NowTime; // ミリ秒を日に変換(端数切捨て) day = Math.floor(ms / (24*60*60*1000)); var day; //ヒアドキュメントを作成 heredoc_tmp = ` <h1 value="${EndTime_str}">${EndTime_str}</h1> <p> <label>残り${day}日</label> </p> `; //ヒアドキュメントを使って、DOMを生成 document.body.innerHTML= heredoc_tmp; </script> </body> </html>
監修してくれたメンター
小宮山晃史(こみやまこうじ)
現在はOracle系システムの導入コンサルに勤め、仕事でコーディングをする機会は少なくなくなっているが、ライフワークで数多くの言語を勉強中。 iphoneのアプリ開発やWEBサーバの構築など幅広く挑戦しています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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